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春・夏・秋・冬

 危険部位の含まれた米国産牛肉の輸入決定に端を発した南朝鮮での自然発生的な抗議デモは、1カ月経った現在も収束するどころか各地に拡散し続けている。参加者らが叫ぶスローガンは、当初の「米国産牛肉輸入反対」から今では「李明博退陣」「青瓦台へ行こう」に変わった

▼「独裁打倒」「大統領直選制」を要求して勝利を勝ち取り、南朝鮮での今日の民主化の礎となった6月抗争の21周年を迎える10日、100万キャンドル行進が行われ、多くの市民らが青瓦台を目指したほか、各地でもさまざまなたたかいが繰り広げられた

▼これに対し、当局側は青瓦台への通路をすべてコンテナでふさぎ、飲酒検問もできないほど多くの警官を動員し封鎖。こうした対応について、暴動を起こして青瓦台を占拠しようとするわけでもないのに、国民の意見を聞くのがそんなに怖いのかと民衆の非難はさらに高まっている

▼今回の行進には民主労働党や全国民主労働組合総連盟、全国農民会総連盟などの政党、団体も積極的に賛同。「国民主権と健康権を奪い取り、独裁と暴力で国民の上に君臨しようとする政権から完全な勝利を勝ち取るために行進に参加する」(民主労働党)、「国民の意思を無視したごう慢な政府に立ち向かうため、キャンドル行進に積極的に賛同する」(民主労総)など、反政府闘争の様相を呈している

▼在南朝鮮米軍の削減計画の取り消しなど外国勢力への依存に終始し、同族からは顔を背けている現政権。しかし、過去の独裁政権がたどった末路が示すように、歴史の審判は免れえない。(国)

[朝鮮新報 2008.6.11]