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春・夏・秋・冬

 6者会談米日首席代表との会合に出席していた金塾・朝鮮半島平和交渉本部長は南朝鮮のワシントン特派員との懇談席上、朝米が「テロ支援国家」指定解除、寧辺核施設の冷却塔を解体する事ですでに合意しており、その後に6者会談が再開されるとの見通しを明らかにした。敵対関係にある両者、ようやく大きな峠を越える事になったようだ

▼4月、朝鮮外務省の招待で7人の朝鮮問題専門家たちと共に訪朝した米社会科学調査評議会のシーガル氏は、その直後に訪日して「中央公論」のインタビューに応じ、タイトルそのままに「米朝和解−もはや北と交渉するしか日本の道はない」と指摘している

▼朝米核交渉に造詣が深いようで、日本のマスコミがまったく知らなかった、あるいは取材しなかったさまざまな事実に言及している

▼例えば「『北朝鮮は時間稼ぎをしている』という見方は、実際には米国側が動くことを望まない米国人が、それを正当化するための口実だ」「(米国が)前進すると北朝鮮は常にそれに応えてきた。例外は一度もない」「逆に米国がすると言ったことを行わない場合、(核・ミサイルのどちらかで)北朝鮮は常に報復してきた」と

▼日本が騒ぐ拉致問題について「6カ国協議の対象にはならない」と断言。遺骨鑑定問題に言及し「安倍前首相によれば、遺骨は偽物だった。だが(検査をした)科学捜査当局の発言ではない。安倍氏がそう言っただけだ」と力説。日本に「米国ができないことを米国に期待しても無理だ」と、朝鮮との直接対話を促す。耳にとどめる気があるのかどうか。(彦)

[朝鮮新報 2008.5.23]