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冷戦時代が終わって久しいが、南朝鮮と日本の当局者の思考は冷戦から抜け切れていないということか。南朝鮮の李明博大統領が米国と日本を相次いで訪問し、朝鮮問題での「韓米日の連携強化」をうんぬんしている ▼21日に行われた南朝鮮と日本の首脳による共同記者会見では、朝鮮に対して3者が連携を強めて働きかけることや「北朝鮮の核計画の早期で完全かつ正確な申告の必要性で一致した」ことが発表された。しかし、6者会談で合意されているにもかかわらず、日本がいまだ果たしていない義務については一言も触れられていない ▼日本のメディアは、6者会談での孤立を免れたとでも思っているのか、ことさらに「連携」を強調している。「盧武鉉前大統領時代に冷え込んだ関係の修復」「成熟したパートナーシップ関係」など、あたかも「新時代」が始まるような騒ぎぶりだ ▼そもそも関係が冷え込んだ原因である過去の歴史認識の問題については、「過去にとらわれて、未来に向かうに当たって支障となってはならない」との大統領の言葉を取り上げるなど、自らの認識を改めるという姿勢はまったくうかがえない。過去に対するきちんとした認識なしに未来はないということもわからない大統領の発言にも疑問符がつく ▼朝米の歩み寄りに見られるように、朝鮮半島を取り巻く情勢は対話を通じた問題解決という大きな流れができあがりつつある。自らの地位を挽回したいという南朝鮮と日本当局者の思惑が見え隠れするが、大勢を変えることは簡単ではない。思考の転換が求められる。(国) [朝鮮新報 2008.4.23] |