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春・夏・秋・冬

 国交を結んでいる国の首相や大統領が新しく選出された場合、祝賀のメッセージを伝える事は外交儀礼となっている。どこの国にあっても例外はないはずだ

▼ところが南朝鮮の李政権、15日に選出された中国の新指導部に対しその儀礼を無視したという。中央日報18日付は「外交上の欠礼、誤解を招く」と指摘しながら、全国人民代表大会、人民政治協商会議は「中国の国家指導者を選出する会議であり、中国国民にとって新しい5年のスタートでもある」と、李政権の「非常識な」対応を厳しく批判した

▼訪中し20日に、楊外相と会談した柳外交通商部長官は「韓米関係の強化は韓中関係にマイナスになるものではなく、互いに役立つ構造にならなければならない」と強調したが、外交上の非礼が判明した直後だけに、どれだけ中国側の心に響いたのだろうか

▼李政権に対する世論の支持率の低さについてはこの欄でも指摘した。その後も低落傾向に歯止めはかかっていない。大統領選挙で李氏に投票した有権者の3人に1人が4月の総選挙で「ハンナラ党」候補には投票しないという。李政権支持者(48.6%)のうち63%にも上る。理由は「大統領を牽制する」40%、「大統領及び政府に失望した」23.8%、「『ハンナラ党』に失望した」13.4%となっている

▼「大運河構想」などの公約についても、大企業だけを利すると反発は強い。行き当たりばったり、思いつきの政策のオンパレードだという評だ。北南関係における後退が目に見え始めると、世論の批判はさらに強まりそうだ。(哲)

[朝鮮新報 2008.3.24]