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春・夏・秋・冬

 暴行、傷害など南朝鮮でも日本でも駐留米軍の犯罪は減らない。本来、米軍がいなければそうした犯罪も起きないのだから、撤退を求めるのは当然だ

▼朝鮮にとっては、核武装した米軍の存在そのものが脅威だ。今月2日から7日まで、米本土や海外基地の陸海空兵力を投入し南朝鮮軍と合同でキー・リゾルブ、フォール・イーグル軍事演習を行った。6者会談の一方でのこの軍事行動、年次演習だとか何とか言っても言い訳に過ぎない。だから外務省をはじめ朝鮮当局は強く非難しているのだ

▼朝鮮をにらんで配備されている沖縄の米海兵隊のグアム移転を巡って、米シンクタンクのある研究員は「戦略が(朝鮮半島などから)南方にシフトした」事を理由の一つに挙げた(沖縄タイムス1月30日付)。つまり「北朝鮮は脅威ではない」というのだ。ではなぜ大規模な軍事演習を実施するのかという疑問がわく

▼太平洋に展開する米海兵隊は、中東も含めて16カ国で活動している。それら各国軍とは定期合同演習を行っているが「フィリピン軍とは指導訓練が多く含まれ、タイとは紛争対応型。韓国は北朝鮮への対処を想定」している(同上紙2月4日付)。つまり、かつての対ソ連を念頭に置いた世界戦略下における朝鮮の位置づけはなくなり「脅威ではなくなった」が、朝鮮半島におけるそれには依然として変化がないという事になる

▼軍事演習そのものがマスコミに取り上げられる回数は減った。今回の米・南朝鮮合同演習についてもそうだ。だからといって緊張が無くなった訳ではないのだ。(哲)

[朝鮮新報 2008.3.17]