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三寒四温、ここ数日の気温の上昇で一気に街中が華やぎ始めた。東京では開花の遅れていた梅が満開に。蕾の固かった白木蓮も日に日に大きくなり、あっという間に咲き始めた。加えて沈丁花である。桜の開花予想も発表された。今月末には、同胞社会でも早い地域で花見の光景が見られそうだ ▼春といえば、先日のニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演を機に、朝米関係においても雪解けが訪れる日を多くの在日同胞は願っている事だろう。李根朝鮮外務省米州局長、ペリー元国防長官、康能洙文化相、グレッグ元駐南朝鮮大使、リビア・米韓協会会長の席順で公演を鑑賞していた光景には、確かに新しい何かを予感させるものがあった、というのは関係者の話である ▼13日からジュネーブで、6者会談朝米それぞれの代表団団長である金桂官外務次官とヒル国務次官補の接触・会談が行われた。結果について本稿で触れる事は時間的に不可能だが、10.3合意履行を巡る話し合いであるのは報道されている通りだ。「完全な核申告」を求める米国側に対して、中国が示した双方主張の並列併記案が焦点 ▼妥結すれば、ライス国務長官も言明しているように「テロ支援国家」指定解除などの敵視政策によって取られた一連の措置が撤廃される。新しい時代の幕開けだ ▼しかし、朝米の対話・交渉には「行動対行動」原則が貫かれている。一方にだけ義務の履行を求めて、自らはやらないという事では成立しない。その点を熟知している両者だけに、どういう話し合いとなるのか、注目している。(彦) [朝鮮新報 2008.3.14] |