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春・夏・秋・冬

 「われわれは解決策を見出すために引き続き努力しており、接触もしている」。6者会談米首席代表のヒル国務次官補は2日、このように述べながら、朝米間の「核申告問題」が早ければ今月中に妥結されるとの見通しを示した

▼同日、南朝鮮では米国との合同軍事演習キー・リゾルブと野外機動演習フォール・イーグルが始まった。演習開始に合わせたかのように、南のメディアでは前国防相が「北による武力挑発」をうんぬんするニュースが流れた。日本のメディアは「北朝鮮が例年より強い調子で非難を繰り返していることも武力挑発に向けた『名分づくり』との分析が出ている」と報じた

▼対話を進める一方で、軍事演習を行っている米国に対して不信感を募らせるのは、朝鮮でなくとも自主的な国家なら当然の反応だ。むしろ、軍事演習が始まる時に「北の武力挑発」をうんぬんしている方こそ名分づくりをしていると言わざるをえない

▼朝鮮はこれまで、南朝鮮で軍事演習が行われるたびに強く非難してきており、今回に限って「強い調子」というわけではない。今までほとんど朝鮮の主張を取り上げてこなかった日本のメディアが、今になって急に報じるというのも、何か裏があるのではと勘ぐりたくなる。「北朝鮮=悪の国、怖い国」というイメージを植えつけるためなら、どんなことでも報じるのだろう

▼ケーシー米国務省副報道官は3日の記者会見で、金桂官外務次官とヒル次官補が近く会談を行う可能性が高いとの見方を示した。曲折はあっても朝米関係は進んでいる。(国)

[朝鮮新報 2008.3.5]