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日本財務省の07年度の通関統計によると、朝鮮からの輸入は0、日本から朝鮮への輸出は約930万ドルである。06年度はそれぞれ7600万、4300万ドルだった。前者、朝鮮からの輸入が0なのは、いうまでもなく日本が不当な制裁を実施し、一切の輸入を禁止したからだ。反面、北と南の07年度貿易額は06年比33.3%の伸びを示し(総17億9800万ドル=南朝鮮統一部)、中国とのそれも16.22%(総19億7600万ドル=中国商務部)増えた(「東アジア経済情報」) ▼たびたび本紙でも指摘してきた事だが、日本が輸出を禁止したからといって朝鮮経済が大きな影響を受ける訳でもない。その事は日本の制裁実施後、この一年有余の朝鮮の姿が示している。逆に2012年を「強盛大国の大門を開く」年と定めるに至った ▼対話によって「核・ミサイル・拉致」問題を包括的に解決し、朝鮮に対する過去を清算して平壌宣言を履行、国交正常化を図ると公約した福田政権だが、制裁はさらに半年延長されたばかりか、朝・日の現状には何らの変化もない ▼この間、北南では二回目となる首脳会談が実現し、朝米は随時、直接対話を実施するという関係に変わった。先日のニューヨーク・フィルの平壌公演は変化を象徴するものだ ▼こうした動きに突き動かされたのか、最近になって訪朝団を派遣し関係を打開しようという与野党グループの活動が活発になっている。ヒル米国務次官補と超党派議員が懇談するという出来事もあった。しかし、何よりもその前に制裁を解除すべきだろう。(哲) [朝鮮新報 2008.3.3] |