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春・夏・秋・冬

 金桂官外務次官が突如、北京を訪問し、ヒル米国務次官補と会った。久しぶりの6者会談朝米団長会談である。ヒル国務次官補によると「長い時間をかけて良い話し合いを持った」という

▼ヒル国務次官補は今回、どういうルートで連絡を取り合い、会談実現に至ったのかという記者たちの質問に「ニューヨーク・チャンネル」だと答えた。またこのチャンネルは、いつもオープンにされており「望めば会談ができる」よう、常時双方が連絡し合える状態にあるとも指摘した

▼暗礁に乗り上げたとか、行き詰っているとか、果てには対立が表面化しているとかなど、日本のマスコミが流布している報道が朝米関係の実情をまったく理解せずに行われていることがわかる

▼彼はさらにニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演について「米外交の先駆けになるという役割に沿ったものだ」と明言した。「プライベートな動きの中で生まれてきたこと」だが「文化交流の一部として強く支持した」ともさらりと言ってのけた。「米外交の先駆け」「文化交流の一部」などと米高官が認めたことはなかったように思う。「先駆け」というのなら、後に続くものも準備されているのだろう。確実に朝米関係が変化していることを示す発言だ

▼一方、一部で取り沙汰されてきたライス国務長官の訪朝については「今回はない」と語った。国務長官ともなれば「電撃発表」はあっても「電撃訪問」はありえない。それにしてもその話題に触れること自体、プランの存在を示すものだろう。「今回はない」が、ではいつなのか?(彦)

[朝鮮新報 2008.2.22]