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米民間団体コリア・ソサエティーのリビア会長、グレッグ前会長(元駐南朝鮮米大使)、ペリー元国防長官らが訪朝するという ▼同団体はブッシュ大統領の父、ジョージ・ブッシュ元大統領に近く、元大統領を通じてライス国務長官へとつながる。民間団体とはいうものの、その存在感はひときわ大きい。とりわけグレッグ氏は元大統領の朝鮮政策ブレーンの1人で、これまで4回の訪朝経験がある「朝鮮通」である。金大中氏の「命の恩人」としても知られている ▼グレッグ氏ら一行は25日の南朝鮮大統領就任式に参加後、翌26日午前、陸路で板門店を越えて平壌に入る。そして、東平壌大劇場でのニューヨーク・フィルハーモニーックの公演を鑑賞し翌日午前、ふたたび板門店を越えてソウルに戻るという日程だ ▼米国務省直々の骨折りで実現したニューヨーク・フィルの平壌公演。6者会談と関連しヒル国務次官補が二度、訪朝する過程を経て発表された。中米国交樹立に一役買った1970年代初の「ピンポン外交」と重ね合わされ、米当局者が同行するのかどうか注目されている中、まずは朝鮮半島の平和・統一、朝米当局対話と民間交流に尽力しているコリア・ソサエティーの中心人物たちが行くことになったわけだ ▼ブッシュ元大統領をバックにした米政界における存在感、そして一部で指摘される朝鮮国連代表部との日常的な交流(米政権への仲介)などコリア・ソサエティーの有り様を踏まえると、メッセージが行き交うのかどうか、さまざまな憶測が取り沙汰されることになるだろう。(彦) [朝鮮新報 2008.2.15] |