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春・夏・秋・冬

 盧政権から李政権への交代が目前に迫る中、南朝鮮の一部学者から朝鮮半島核問題について「南北関係の特殊性を強調する『韓国的例外主義』」よりも、「非核化と核拡散防止体制に基礎を置く『国際的普遍主義』」を重視すべきだという意見が出されている。つまりは李新政権が掲げる「韓・米・日共助」による「核解決優先論」だ

▼さらに論を進めて「北の政権崩壊」に備え、韓米の「『概念計画5029』を『作戦計画5029』に発展させるべきだ」とも主張している。「概念計画」とは、軍事力の運用計画などを排除した共同対処案。「作戦計画」はいうまでもなく軍事侵攻案だ

▼「北朝鮮の弾道ミサイルの脅威」を云々して、日本は昨年3月から「パトリオットPAC3」迎撃ミサイルの関東地方配備を開始した。2010年までに阪神、中京、九州北部、そして北海道の一部地区などにも拡大していく計画だ

▼ある専門家は日本のミサイル防衛計画について「魔除けの護符のようなもの」と指摘する。友人にこの指摘を紹介すると「まさにその通り。ミサイル1基を迎撃する場面しか想定されていないようだが、数十基が一度に発射されたら対応できない」と相槌を打っていた。そればかりか「自らにとっての脅威は、相手にとっても脅威であることを認識すべきだ」とも強調する

▼南朝鮮軍と日本軍は米軍を間に挟んで一体化している。「5029」が作戦計画化されると、必然的に日本軍も取り込まれる。「韓・米・日共助」のもう一つの顔である。だから朝鮮は警鐘を鳴らし続けているのだ。     (哲)

[朝鮮新報 2008.2.12]