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春・夏・秋・冬

 今年の寒さ、立春が過ぎても収まる気配がないようだ。昨夏の暑さが暑さだっただけに体にこたえる。気持ちの持ちようだろうか

▼今月は、あらためて指摘するまでもなく金正日総書記の66回目の生誕日を迎える。7日の旧正月休みから16日と、祖国は祝賀一色である。一方、25日には南朝鮮で新政権が誕生する。付け加えると、翌26日にはニューヨーク・フィルが訪朝し世界最高水準の音色を披露、平壌から発信することになる

▼南朝鮮の新政権誕生に先立ち、6者会談に対する対応や対北政策の今後を探ろうと今年に入ってから日本、米国で相次ぎセミナーが開催された。まずは南朝鮮専門機関の学者、研究者の論文発表を受け、次いでそれぞれ当該国の学者、研究者が所見を述べるという形を取ったそうだ

▼内容は経済、政治、軍事のだいたい三つの分野に集中している。とりわけ新政権が強調している「韓・米・日の三角協力体制」の再定立によってこそ、朝鮮半島の非核化の実現、さらには朝・日国交正常化も可能となるという論理に焦点が当てられた。南朝鮮のある当局者は「簡単にいうなら、新政権の方針は外交の範疇で対北政策を捉えなおそうというものだ」と指摘する。現在の北南関係は、「これまでも再三、確認されてきたように、統一に至る暫定的な状況ではなかったか」と首をひねりながら

▼次期大統領は、対北政策について未だに多くを語っていない。「借り物の発言が多い」というのが専門家たちの見立てだ。われわれの生活にも直結してくるだけに注視していきたい。(彦)

[朝鮮新報 2008.2.8]