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春・夏・秋・冬

 案の定と言おうか、米政権サイドから強い不快感が表明された。レフコウィッツ米国務省北朝鮮人権問題担当特使の「北朝鮮は核放棄をする可能性が低い」ので6者会談は見直すべき、という発言についてだ

▼ライス国務長官は22日、すぐさま「彼は6カ国協議に関与しておらず、協議の内容を知らない」と一蹴。さらに「私は6カ国協議に関するブッシュ大統領の見解を熟知している」と付け加えた

▼レフコウィッツの発言を放置すれば、ブッシュ政権そのものの見解だと朝鮮側に理解されかねないと、慌てて火消しに走ったというところだろう。興味深いのは国務長官が「大統領の見解」をも再確認した点である。「ブッシュ―ライスコンビ」の絆の強さは有名である。一説によれば、朝米直接対話を一貫して拒んでいたブッシュ大統領の考えを変えるために、ライス長官は週末のたびにブッシュ宅を訪れ講義、説得したという。それ以降、外交は両者一体、いやライス長官に任せきりだとも

▼ライス発言のその日、タイミングを合わせたのか、米国務省のテロ対策調整官が「テロ支援国」指定解除問題に言及して、朝鮮は「基準を満たしているようだ」と発言。拉致問題も障害にはならないと強調した

▼今回の騒動を通じて、4日の朝鮮外務省スポークスマン発言の正しさが確認されたと思う。ヒル国務次官補は「期限は問題ではない」と語ったが、やはり時間は限られている。ブッシュ政権の決断は、来月末のニューヨークフィルの訪朝時頃ではないか、というのが衆目の一致するところだ。(彦)

[朝鮮新報 2008.1.25]