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新年、2008年が明けたと思ったら、あっという間に2週間が過ぎ去っていった。いつものことながら時間は待ってくれない。そればかりか、齢を重ねるたびにその速度は増すばかり(?)である。ネズミ年の今年、情勢はどう巡りそうなのだろうか、ざっと見渡してみた ▼南朝鮮では昨年、新しい大統領が誕生した。それも野党「ハンナラ党」所属だ。就任は2月25日。米国では大統領候補を選ぶ与野党の予備戦が始まった。クリントン圧倒的有利の下馬評の中、民主党の初戦はオバマが勝った。クリントンがすぐさま2戦で取り戻したが前途は混沌としている。本命のいない共和党はさらに輪をかけた大混戦 ▼足元の日本。敵前逃亡にも等しい安倍退陣によって福田政権が生まれた。しかし支持率はデッドラインの30%台。いつ解散・総選挙になってもおかしくないというのが大方の指摘。中国は昨秋の中国共産党第17回大会で胡総書記体制が再任された。また北京五輪が開催される。中国にとっては試金石だろう。ロシアではプーチン大統領が憲法の規定で退陣、新体制が誕生することになっている ▼わが朝鮮はといえば、北南首脳による10.4宣言、6者会談共同声明の履行を確認しながら、強盛大国−経済強国・富強祖国実現にまい進している。元旦の労働新聞など3紙共同社説は2012年に「大門を開く」と宣言した ▼米ロは大統領選挙、日本は総選挙含み。南朝鮮は新体制発足、中国、そして朝鮮は安泰。北南朝鮮と中国3者関係の有り様がどうなっていくのか、まずは注目だ。(彦) [朝鮮新報 2008.1.16] |