〈在日サッカー協会のページ〉 08年の活動を総括 |
1年を通して在日同胞社会へのサッカーの普及と質の高い大会、試合を組み優秀な選手を育成するとともに、指導員の技術向上、そして朝鮮のサッカーに寄与する活動を主に行ってきた。 各地で普及活動 初級部低学年からシニアにいたるまで、幅広い年齢層を対象に競技大会やイベントを行った。関東地域の低学年対象の「POMDORIサッカー教室」では、これまでも親子参加型の合同サッカー教室などを行ってきたが、今年は地域のクラブチームを招待する試合形式イベント「JOINT★POMDORI」を行った。 また、第30 回を迎えた初級学校中央サッカー大会、中級学校サッカー選手権大会、中央体育大会、KYCCUP(OVER30)、シニア中央サッカー大会(40代)と各年代ごとの育成や交流目的の大会を開催した。 優秀な選手の育成 生徒の育成と強化を目的に中級学校選手権大会をU−16とU−14のカテゴリーに分けて行うことによってチーム間の差がなくなり、質の高い試合が展開された。質が高まったことで、「中3の締めくくり大会」ではなく、選手の資質を高め高級部への意識を高める機会となった。中・高の連携強化にもつながった。 また、7月にグアムで行われた「EAFF U−14ユースフェスティバル」に朝鮮の委任代表として参加した。9月には初級学校選抜チームが「国際交流サッカーU−12前橋市長杯」に、年末には関東選抜を組み静岡で開催される「アズーリやらまいカップ」(26日〜28日)に初参加する。 幅広い同胞を網羅する大会を催す一方、選抜大会や選抜チームを組んで大会に参加することは、学生、生徒の「サッカー選手」としての意識を高める良いきっかけとなっている。 指導員の技術向上 日本サッカー協会公認指導員養成講習会(B級)、ゴールキーパー講習会(C級)に朝鮮学校のサッカー指導員が参加した。 朝鮮への寄与 現在、在日同胞選手2人を含む朝鮮男子代表チームは、2010年に行われるW杯出場権の獲得をめざして、厳しい予選に臨んでいる。 1966年以来2度目となる大舞台のピッチにひとりでも多くの在日同胞選手が立てるよう、在日本朝鮮人蹴球協会では選手とコーチの派遣以外にも資料提供やテーピング、サプリメントを各大会にあわせて送るなど、寄与をした。 2009年の注目点 朝鮮代表がアジア最終予選を勝ち抜き、W杯出場を決めるか。そしてFCコリアが関東1部で、朝鮮大学校が大学リーグ2部でどのように活躍するか。朝高のインターハイ、選手権大会に向けた活動と大阪朝高の関西プリンスリーグ、東京朝高のT1リーグ、来年から兵庫県トップリーグに挑む神戸朝高など、高級部生徒の戦いにも注目したい。 【在日本朝鮮人蹴球協会】 2008年サッカー行事
[朝鮮新報 2008.12.24] |