〈北京オリンピック〉 銅メダルの3選手 悔しさバネに新たな目標へ |
【北京発=李東浩記者】同じ銅メダルでも、選手によってその感じ方はさまざまだ。しかし、オリンピックの銅メダリストが世界最高レベルの選手であることに間違いはない。
今大会、朝鮮選手団は男子柔道のパク・チョルミン(25)、女子柔道のウォン・オギム(21) 、女子ウエイトリフティングのオ・ジョンエ(24)の3選手が銅メダルに輝いた。 柔道女子63キロ級のウォン・オギム選手は、準決勝でフランスの選手に技ありなどを奪われ優勢負け。 3位決定戦で見事勝利したが、試合後の記者会見に姿を見せなかった。目標は金メダルだったためだ。 闊達な性格のウォン選手。初参加のオリンピックを控え緊張が続き、風邪を引くなど体調は万全ではなかった。 「準決勝で、もう少しうまくたたかっていれば愛国歌を聞くことができたのに…。もっと練習を積まなければならない。新しい目標が見えた。銅メダルという結果に満足せず、世界一をめざして、金メダルをとるために努力する」(ウォン選手) 柔道男子66キロ級1回戦で、華麗な一本勝ちを披露するなど4強に食い込んだパク・チョルミン選手は、準決勝でフランスの選手から効果を奪うも、2度の技ありを取られ敗れた。 3位決定戦ではウズベキスタンの選手を技ありで下した。試合前に監督の指導をきちんと聞く姿、堂々たる風貌で試合に臨む姿勢がさわやかな印象を与えた。 ウエイトリフティング女子58キロ級のオ・ジョンエ選手は、試合当日に体重が約800グラム重いロシアの選手に重量1キロの差で敗れたが、スナッチ95キロ、クリーン&ジャーク131キロの合計226キロを挙げ銅メダルを獲得した。「祖国はもっと高い成績を望んだ」と悔しがったが、オリンピックを経験し、金メダルへのこだわりをさらに強めた。 「朝鮮創建60周年を金メダルで祝おう」−これが朝鮮選手たちの目標だった。メダルの色は違っても朝鮮の栄誉を轟かせてくれたことは事実だ。祖国は、選手たちが輝く銅メダルを持って堂々と帰国することを待ち望んでいることだろう。 選手たちは一様に「祖国の人民と在日同胞の応援に鼓舞された。とてもありがたかった」と口をそろえていた。 [朝鮮新報 2008.8.27] |