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「鄭大世選手は朝鮮の誇り」 サッカー新旧FWが対面

 【平壌発=鄭茂憲記者】朝鮮サッカー界の伝説的プレーヤー、朴斗翼氏が18日、平壌の高麗ホテルで在日同胞プロサッカー選手である鄭大世選手(Jリーグ・川崎フロンターレ)と面会、「鄭大世選手は朝鮮の誇りだ」と激励した。

平壌で実現した朴斗翼氏(中央)と鄭大世選手(左)の対面

 この日の対面は、鄭選手の母校である愛知朝鮮中高級学校の創立60周年記念行事(10月)で上映するビデオメッセージを撮影するためにセッティングされたもの。愛知中高サッカー部監督の李太繼ウ員も同席し、座談会形式で行われた。

 朴氏は、朝鮮が1966年W杯イングランド大会でベスト8入りを果たしたときの中心選手。当時、「サッカー不毛の地」とされていたアジアで、朝鮮が優勝候補イタリアに1−0で勝ったというニュースは世界を驚嘆させた。この試合でゴールを奪ったのが、朴氏だ。

 朴氏は面会の席上、鄭選手を「スピードがあってフィジカルが強く、精神力も高い。得点を狙う積極性をもった選手だ。最近の朝鮮のフォワードの中で最もすぐれた選手の一人だと思う」と高く評価した。

 そして、鄭選手が朝鮮代表に加わったことでチームの攻撃力が強化されたとしながら、「鄭選手がボールを持てば、得点するのではないかという予感で胸が騒ぐ」と賛辞を惜しまなかった。朴氏はまた、66年W杯当時のエピソードとともに最近のサッカー界のすう勢を分析しながら、朝鮮チームがディフェンスに追い込まれたときのフォワードのポジショニングなど技術的なアドバイスもした。

 現在、24歳の鄭選手に対して朴氏は「これからがスタート。わが国の威信と名誉を引き続き輝かせてほしい」と語った。

 座談会後、鄭選手は「朝鮮サッカーの英雄から賛辞をいただき感激している。朴氏のアドバイスを心に刻んでアジア地区最終予選では多くのゴールを決めたい」と話し、66年以来となる朝鮮のW杯出場に意欲を見せた。

[朝鮮新報 2008.6.27]