在日バスケ協会のページ コリアMBC宇和島遠征レポート |
ゴールデンウィーク真っただ中の5月3日から6日にかけて、今年も東京初級部ミニバス女子選抜チーム(コリアMBC)は、愛媛県宇和島への遠征に赴いた。昨年に続き2回目となる四国遠征には、スタッフ4人、選手13人が参加。期待と不安に胸を膨らませ東京を後にした。協力をしてくれたみなさんに、紙面上で大会の報告と感謝の意を伝えたい。 今年で11回目を迎える片岡杯ミニバスケットボール西日本交歓大会には、コリアMBCを含め全16チーム(女子のみ)が参加した。
地元愛媛県を中心に東京、和歌山、広島、岡山、香川、徳島から集った選手、関係者らはミニバスの精神である「友情、微笑み、フェアプレーの精神」にのっとり試合を通じ交流を深めた。 県ベスト4〜8クラス、全国大会出場経験のあるチームも参加するトーナメント方式の大会で、各チームは優勝を目指し、白熱戦を展開した。 コリアMBCは試合を重ねるごとにチームとしての総合力を高め、リズムの良い攻撃、粘りの守備で相手チームを翻弄したが、残念ながら上位進出には至らなかった。愛媛松山代表の姫山が優勝、全国を目指す強豪の決勝戦にコリアMBCの子どもたちは目を奪われていた。 「どうしたらあのような選手が育つのだろう。練習量の差か、練習内容の問題か、環境の問題か…」 選手の育成は、指導者で決まるといっても過言ではないだろう。良き指導者が良き環境を作り、良き選手を育てていく。コリアMBCには、合同練習不足などの諸問題が山積みであるが、指導者らが一致団結し課題をクリアしていかなければならない。 今大会も、地元チーム(宇和島明城)関係者に多大なる協力をいただいた。開会式では「今年も来てくれてありがとう」との歓迎のあいさつも受けた。会場からの温かい拍手に胸が熱くなった。おみやげにと、試合球までいただいた。 一方、われわれも折り紙でチョゴリを作り、ラミネートしたものを相手チームや関係者に100個ほど贈った。地元スタッフのみなさんにも感謝の意をあらためて表したい。 今年もまた、最終日の夜にJR「松山」駅近くにある焼肉「国際亭」に。予約済みだったため、去年のような驚きはないように思われたが、昨年同様、総連愛媛県本部副委員長が直々にあいさつに来てくださった。とてもありがたかった。「チャルモゴッスムニダ、国際亭のアボジ、オモニ!」。 今回、団長として遠征に同行した鄭煥 氏(東京都体育協会副会長)は、「子どもたちには夢を与えることが大切。子どもたちの未来のために環境を作ることが私たちの役目。こんな気持ちを持ったたくさんの人たちが、現場の先生たちを応援している。だから、これからも共にがんばっていこう」と語った。 遠征を通じて学んだこと、それは、スポーツを通じた人間形成の大切さである。高い技術、崇高な人間性を育むことの大切さと難しさを痛感した。 自分もまた、バスケットボールを通じ育てられているのだと思い、良き指導者への自己鍛錬を忘れてはならないと感じた。 この遠征に携われたことをうれしく思う。遠征を通じ習ったものを、少しずつ現場に生かしていきたい。それこそが、協力していただいた方々への精一杯の恩返しになる。(崔鐘徳監督) ◇ 【試合結果】 vs大瀬(39−57)● ▼以下3、4位リーグ vs城東(35−36)● 【コリアンバスケットボールネット編集部】 [朝鮮新報 2008.6.11] |