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聖火リレー 「準備は万全」、在日同胞代表も参加

 【平壌発=鄭尚丘記者】北京オリンピックの聖火リレーが28日、平壌で行われる。オリンピック聖火が朝鮮を通過するのは今回が初めて。

 アテネのオリンピアで採火された聖火は1日、北京を出発して19カ国を回り中国へ戻る。朝鮮は18番目の国で19番目はベトナムだ。

 聖火は28日午前0時40分に南朝鮮から専用飛行機で平壌に送られてくる予定だ。朝鮮オリンピック委員会の関係者によると、そこで到着を知らせる行事が行われ午前10時にはチュチェ思想塔を出発点に聖火リレーがスタートする。

 聖火リレーは、チュチェ思想塔から金日成スタジアムまで全長20キロのコースを80人のランナーが走る。

 朝鮮国内では56人の聖火ランナーが選ばれた。

 朝鮮オリンピック委員会によると、選考基準はスポーツ部門で多大な寄与と貢献をした人物だ。

 1966年のサッカーW杯でその名を轟かせたパク・トゥイク元朝鮮代表選手、1999年世界陸上選手権のマラソン競技で金メダルを獲得したチョン・ソンオクさんなど、20代から70代の幅広い年齢層の人びとが走る。

 また労働者や学生、事務員など一般市民も含まれている。海外同胞からは唯一、在日同胞代表が選ばれた。在日同胞代表として走るのは、朝鮮陸上協会副委員長の「光幸・在日本朝鮮人体育連合会(体連)副会長、在日朝鮮人ボクシング協会会長の李学宰・体連副会長、千葉県青商会の姜尚賢会長ら。

 国内、海外同胞代表のほかには、国際オリンピック委員会(IOC)関係者と劉暁明大使をはじめとする朝鮮駐在中国大使館員、在朝華僑代表、後援団体関係者が走る。

 朝鮮オリンピック委員会のコ・チョルホ執行書記は聖火リレー行事の安全保障について、「パリやサンフランシスコなどで不純勢力が騒動を起こしたようだが、平壌ではそのような問題は発生しない」としながら、北京オリンピック組織委員会の要求に応じて安全担当分科を組織し聖火リレーとランナーの安全確保を徹底すると述べた。そして、「聖火リレーを成功させる万全の準備が整った。あとは当日を迎えるのみ」だと語った。

 聖火ランナーはチュチェ思想塔広場を出発してチュチェ思想塔通り、琵琶通り、英雄通り、千里馬通り、栄光通り、勝利通りを通過し金日成スタジアムに到着する。コースは、朝鮮オリンピック委員会と平壌市人民委員会が「人びとが愛する平壌の通り」を基準にして設定した。

 聖火ランナーが走るコース途中にはニューヨーク・フィルハーモニックの公演が行われた東平壌大劇場、大マスゲームと芸術公演「アリラン」の会場であるメーデースタジアム、そして友誼塔、祖国解放戦争勝利記念館、普通門、人民文化宮殿、平壌体育館、氷上館、平壌駅、金日成広場、万寿台の丘、千里馬銅像、凱旋門などの建築物がある。

 聖火リレー当日、沿道には行事を記念する飾りなどが施され、多くの市民らがランナーへ声援を送るとされる。また、行事の様子は衛星中継される予定だ。

 行事終了後、聖火は午後7時に専用飛行機で平壌を発つ。

[朝鮮新報 2008.4.23]