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九州朝高ラグビー部 九州高校10人制で2連覇

 「第9回九州高等学校10人制ラグビーフットボール大会」が3月21〜23日にかけて熊本県民総合運動公園ラグビー場、補助競技場で行われ、九州朝鮮中高級学校ラグビー部(福岡県代表)が大会2連覇を果たした(写真)。

 大会には九州・沖縄の各県予選を勝ち抜いた31校24チームが参加。予選リーグ(22日)で九州朝高は長崎西高(長崎)に41−5、都城高(宮崎)に12−10で勝利し1位ブロックトーナメントに進出した。

 23日に行われた1位ブロックトーナメントでは、初戦で鹿屋工業高(鹿児島)を22−0、準決勝で延岡工業高(宮崎)を12−0、決勝戦では上野丘・昭和学園高合同(大分)を10−5で下した。

目標はあくまで15人制

 接戦の末、2連覇を遂げた九州朝高。しかし選手の数は3年生卒業後、2年生7人と1年生4人の計11人という参加チーム中最少だった。

 同ラグビー部の金成三監督は、「新学年度を控え新チームで臨む最初の公式試合。力を試す試金石の大会だった」と話す。初出場した第7回大会では3位、昨年度は優勝した。

 金監督によると、回を重ねるごとに大会予選出場チームも増え、レベルも高まっている。選手数の少ない同校にとって最大の課題は、ケガ人を出さず力を最大限に発揮できる戦術をねることだ。そのため1人が2つのポジションに対応できるよう練習に励んでいる。

 今大会で優勝したが「目標はあくまでも15人制での出場」だと金監督は語る。在日朝鮮人ラグビー発祥の地といわれる同校は、今年創部50周年を迎える伝統ある部だけに関係者らの思いは強い。

 朴祥弘選手は「体は小さいが、チームの一体感はどこよりも強い。今回の優勝に満足せず、さらに上を目指し伝統を引き継いでいきたい」と話した。

 4月には新入部員を迎えて15人体制を整え、秋の大会で福岡県ベスト16以上を目指す。(呉陽希記者)

[朝鮮新報 2008.4.2]