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音楽でアプローチを

張大赫さん バイオリニスト

 15日、新宿角筈区民ホールで開かれる在日コリアン若手音楽家によるクラシックコンサート「パランVO.6」に出演する。

 今回で4度目の参加。「多くの在日若手音楽家の存在と、その可能性を感じてほしい」と、練習に余念がない。

 バイオリンを始めたのは5歳のころ。東京朝高を卒業後、桐朋学園大学に進学し、本格的な音楽理論を学ぶ。現在はフリーで活動する。

 「音楽には人と人とをつなげる力がある」

 音楽人生を後押しするものはこれまでの出会いだったと語る。中でも老人ホームを訪れた際、演奏を聞きながら涙する人々に驚きを覚えたという。以来、「バイオリンを弾き続けることが、自分の生涯における役割であると感じた」。

 現在28歳。「公演が同胞の新たな力となり、つながりになってくれれば」と、目を輝かせる。(來)

[朝鮮新報 2008.11.10]