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金剛山歌劇団 仙台公演 同胞、日本市民ら1200余人が観覧

1年前から準備 右翼の妨害に市民ら怒り

舞踊「大河」(東京公演)

 金剛山歌劇団の仙台公演(主催=同公演実行委員会)が5日、宮城県仙台市の「イズミティ21」仙台市泉文化創造センターで行われた。

 総連宮城県本部の朴広基委員長、同公演実行委員会委員長の「萬石宮城県商工会会長、日本側公演実行委員会会長の文屋公宮城県日朝友好親善協会会長、日本側実行委員会委員長の東海林利雄日朝友好宮城県連絡会議会長ををはじめ、同胞や日本市民ら1200余人が公演を観覧した。

 雨にもかかわらず、会場は多くの観客らで埋まり、演目が終わるたびに大きな拍手とアンコールの声が響いた。優雅で華麗な舞台は、同胞のみならず日本の市民らにも大きな感銘を与えた。

 「初めて公演を観たが、朝鮮半島が早く統一されて、日朝間をもっとスムーズに行き来できたらどんなに良いことだろうと、感じました」(女性、主婦)、「舞踊『大河』を観ながら、朝鮮、在日の方々の気持ちに思いを馳せ、胸が熱くなりました。『菩提薩』がとても美しく印象的でした。ぜひもう一度観たいです」(40代女性、福祉関係)

 会場には、右翼団体の宣伝車10余台が押し寄せ騒ぎ立てた。朝・日の友好親善を願う公演を力で押さえつけようとする行為に、観客と住民は憤りを露にした。

 宮城県では、20余年前から朝・日共同で実行委員会を構成し、公演を組織運営してきた。情勢が難しく複雑な時でも、前夜祭として歌劇団の歓迎会を開き、朝・日の友好親善の幅を広げ、互いに理解を深めることに努めてきた。

 昨年の仙台公演では、仙台市が市民会館の使用をいったん許可しながら、「右翼団体の妨害行為により混乱が生じ管理に支障が出る」として後日、許可を取り消した。これに対し、公演実行委が提訴し、仙台地方裁判所と高等裁判所が会館の使用を認め、公演は無事に行われた。

 こうした経緯を踏まえて両実行委員会では、公演の成功に向け、1年前から公演準備に取りかかり、つづく妨害策動を退け、会場使用許可問題などを解決してきた。(金剛山歌劇団仙台公演実行委員会)

[朝鮮新報 2008.9.10]