温井嶺の峠に朝陽が昇れば 山鳥も目を覚ましてさえずる 楽しい山登り 靴ひも締めて ここは外金剛の温井里
東海に呼びかける一万二千の峰々 美しい山河を歌うたおう
昨日は萬物相、今日は九龍淵 流れ落ちる滝は太鼓をたたく 雲も休んでいく毘盧峰に登れば 南北がひと目で見渡せる
東海に呼びかける一万二千の峰々 美しい山河を歌うたおう (1955年4月)
「朝鮮児童文学文庫15」 (学生少年出版社、1966年)
キム・ウチョル(1915−1959)
平安北道義州郡生まれ。新義州高等小学校の頃から童詩を創作。日本に留学後、31年に帰国し、新義州プロレタリア児童文学研究会で活動。46年、北朝鮮文化芸術総同盟平安北道委員長に。詩作だけでなく児童小説、随筆、評論でも活躍。(選訳・康明淑)
[朝鮮新報 2008.8.18]