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働きながら学ぶ大学の舵取り

キム・ソクチンさん 瑞興農業大学副学長

 黄海北道瑞興郡にある瑞興農業大学の副学長。学長は名誉職で専任ではないため、キムさんが実質的なトップと言える。

 1990年にトウモロコシ栽培の肥料を開発し、博士号を取得した功勲科学者でもある。その肥料は今も広く使用され、国内の食糧問題を陰ながら支えている。実力もさることながら人柄も温かく、教員や学生たちからの信任は厚い。

 同大学は一般の大学とは違い、30代の若い農民たちが農閑期に通う大学だ。12月から翌年2月まで開講され、7〜8月に研究を重ねる(他の期間は専門学校として運営)。学生たちは、それぞれが働く農場が抱える問題を解決するために推薦によって入学する。

 「学生たちの意欲は高い。農業の現場で起きている問題を、私は学生たちから学んでいる。功勲科学者になれたのも学生たちの力があったから」(茂)

[朝鮮新報 2008.7.28]