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母校を愛して40年

李相運さん 西東京第2初中卒業生

 「在日同胞が存在し続けるためには民族教育が必要だ」。母校の西東京朝鮮第2初中級学校(東京都町田市、当時)を支える縁の下の力持ち。18歳のときから40年間、変わらぬ愛情を注いできた。

 「40年前に新しい校舎を建てるとき、僕らがダンプで土を運んで運動場を15メートルも埋めたんだ。1世たちが苦労して建てた学校を、絶対奪われたくない」

 当時、日本の業者に渡すため、1円、5円玉までもかき集めたという。学校のためなら、金も、力も惜しまない1世の背中を見て歩んできた。いろんな知恵も提供する。昨年、50年ぶりに行われた母校の大掛かりな木の剪定にも駆けつけた。

 「『サラム(人)』というのは、『サヌン(生きる)ポラム(甲斐)』という言葉が合わさってできたもの。若い先生たちには、情熱を持って教育に打ち込んでもらいたい」。母校での役職は持たない。西東京体育協会会長、58歳。(潤)

[朝鮮新報 2008.4.7]