top_rogo.gif (16396 bytes)

「若さ」を乗り越えて

キム・リョルウンさん 朝鮮国立演劇団 演出家

 現在、自身が演出した「白頭山の女性同志」が国立演劇劇場で上演されている。評判は上々だ。

 デビューして2年、35歳の新鋭演出家が最初にぶつかった壁は「若さ」だった。「ベテラン俳優たちから子ども扱いされることもあった」という。それでも良い演劇を作りたいという気持ちはみな同じだった。「今では互いに理解を深めながら、斬新な作品作りに取り組んでいる」。

 やり直しがきかない一発勝負の世界で充実した毎日を送っている。「観客の表情が演出家への評価」と語る。上演が終わると、舞台でなく観客の顔を覗きこむのは職業病かも知れない。「まだまだ勉強不足」と言いながらも、しっかりと手応えを感じていた。

 「演劇には映画とはまた違う感動がある。たくさんの人びとが劇場まで足を運んで、生で感動を味わってほしい」(丘)

[朝鮮新報 2008.3.24]