生徒の「なぜ」を引き出す |
キム・ミョンヒさん 平壌カルリムキル中学校教員 生物学の教員一筋27年。幼くして学問への道を閉ざされた母の、「立派な先生になって子どもたちを育ててほしい」という願いに応えてきた年月だった。 動植物に対する生きた知識を与えるために重要なことは、興味と探究心を引き出すことだと言う。生徒の「なぜ」「どうして」を膨らませるのが彼女の授業方式だ。幼少の頃に駆け回った野原の動物と植物がヒントを与えてくれた。「アヒルに水かきがなぜついているかは、教えることではない。一緒に考えるもの」。 自ら問題集も作成する。「自分が教鞭を取れるのは国の奨学金のおかげ。恩返しのつもりで、できることはなんでもやる」と話す。 教職者としての誇りは人一倍強い。「生徒の成長する姿に祖国の発展を見ることができる。未来を育む仕事をしていると実感する」(丘) [朝鮮新報 2008.3.17] |