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〈論調〉 無謀な対朝鮮敵視政策

 日本の対朝鮮敵視政策の裏には、朝・日関係を極度に悪化させて朝鮮半島の緊張状態を激化させ、自らの再侵略のための有利な環境と条件を整えようとする凶悪な企図がある。

 法的に戦争武力保持といかなる戦争行為も行えない日本は、朝鮮半島情勢と朝・日関係を悪化させることで法律的な枠から抜け出し、何の制限も受けずに武力増強と自衛隊の海外軍事作戦を公然と行おうとしている。

 日本はこれまで、「周辺有事」を口実にして自衛隊の海外進出と武器使用をはじめ参戦権と交戦権を取り戻し、「有事」に首相の権限で武力を戦争に動員できる戦争体制を樹立した。

 この10余年間、日本では戦車、潜水艦、駆逐艦、イージス艦、航空機、ミサイルなど数多くの現代的戦争手段が製造され、戦力に加えられた。

 日本軍国主義者が対朝鮮敵視政策にさらに執着するほど、日本では武力増強と各種の戦時法づくりが進められ、それによる戦争の危険が増大している。

 日本軍国主義者の対朝鮮敵視政策と再侵略策動を粉砕することは朝鮮半島の平和保障はもちろん、アジアの平和と安全保障のために提起される切実かつ重要な問題である。

 日本軍国主義者の対朝鮮敵視政策は、単に朝鮮に反対するだけでない。日本軍国主義者は「大東亜共栄圏」のかつての夢を朝鮮侵略から実現しようとしている。日本軍国主義者が朝鮮に対する敵視政策を執ようかつ悪らつに行っているのもそのためである。

 日本軍国主義者は、対朝鮮敵視政策、再侵略策動の強化が自滅をもたらすだけであるということを肝に銘じ、無謀な行為を止めるべきである。(労働新聞15日付論説)

[朝鮮新報 2008.10.22]