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渡り鳥保護 ニュージーランドと協力

5月初旬、殷栗地域などにシギ類飛来

 朝鮮自然環境保護基金が渡り鳥保護に向け、ニュージーランドとの交流と協力を強化している。

 主な協力分野は、渡り鳥保護のための調査と監視活動だ。

 5月初旬、ニュージーランドで放たれたシギ・チドリ類などが朝鮮の殷栗(黄海南道)と文徳(平安南道)地域で発見された。

 足にはめた標識リングを通してニュージーランドから飛来した鳥であることがわかった。

 朝鮮自然環境保護基金のヨン・テクヨン会長(65)によると、これまでこれらの鳥が具体的にどの地域をどのように経て移動しているのかに対する正確な調査データはなかった。

 現在これらの鳥は、地区温暖化の影響による気候変動などでその数が一年で5%ずつ減少しているという。

 ニュージーランド「ミランダ自然基金」(Miranda Naturalists' Trust)の調査資料によると、今回確認されたシギ類は8万羽程度しか残っていない。朝鮮自然環境保護基金はこれと関連する資料を受け取った。

 5月の調査および監視活動は、朝鮮自然環境保護基金と国家科学院生物分院研究士たちが合同で行った。

 現在、彼らは殷栗、文徳など渡り鳥保護区に生息所を設けて、監視研究機材を整備し活動を行っている。また、「ミランダ自然基金」と連携し、多くの鳥に対する調査作業を行っている。

 来春から朝鮮自然環境保護基金と「ミランダ自然基金」は、具体的な調査研究資料を交換し、交流と協力のための一連の対策を討議していく。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.8.29]