民族大会共同決議文(全文) 6.15共同宣言と10.4宣言の履行を |
6.15共同宣言発表8周年記念民族統一大会の期間に行われた「6.15共同宣言と・4宣言を履行するための民族大会」では共同決議文が採択された。全文は次のとおり。 ■ 今日わが同胞は、民族の自主平和、統一繁栄の新たな時代を切り開いていく過程で歴史的な6.15共同宣言発表8周年を迎えている。 6.15共同宣言の採択により、統一運動は明確な目標を持って民族の意思と要求にそって前進できるようになり、全同胞が和解、協力し統一へと進んでいく歴史の新しい時代が開かれた。 とりわけ昨年の10.4宣言の採択は、自主統一時代の前進をさらに力強く推し進め、統一運動を新たな高い段階へと発展させた民族史に残る出来事だった。 しかしこんにち、自主統一へと向かう同胞の前途には大きな障害が横たわっている。 大勢の流れに逆行する不信と反目、対決の障壁が立ちはだかっている。 われわれは、全同胞の共通の志向と意志に呼応し、反6.15の逆風を吹き飛ばし、民族の和合と統一の道を先頭に立って切り開いていかんとする強い意志を集約し、次のように決議する。 1、6.15共同宣言を、民族共同の統一大綱として変わりなく高く掲げていく。 6.15共同宣言は過去8年間、同胞の統一運動を力強く推し進めた自主統一の歴史的な里程標である。 われわれは情勢が変わり環境が変わったとしても、6.15共同宣言とその実践綱領である10.4宣言を最後まで固守し、「わが民族同士」力を合わせて民族の平和と統一を成し遂げていく。 われわれは民族共同の要求と利益を優先し、これにすべてを服従させ、事大と外部勢力への依存を徹底的に排除する。 われわれはすでに内外に宣言したように、共同宣言が発表された6月15日を民族共同の記念日として制定するためのさまざまな活動を積極的に繰り広げていく。 2、民族の和解と統一を妨げるあらゆる対決と分裂の策動を断固阻止する。 北と南が和解し、団結していこうというのが6.15共同宣言と10.4宣言の精神である。 われわれは同胞の志向と要求から顔をそむけ、6.15共同宣言と10.4宣言に反し同族間で不信と対決を追求するあらゆる形態の主張と行為に反対し排除する。 あわせて民族の和合と統一に抵触する法的、制度的な障壁を除去するために最善を尽くしていく。 われわれは冒険的な武力増強と戦争策動に反対し、この地で強固な平和と同胞の安全を守護するための反戦平和運動の先頭に引き続き立っていく。 3、われわれは民族に対する外部勢力の挑戦と干渉を克服し民族の尊厳と利益、自主権を守護するための全民族的運動を力強く展開していく。 民族の尊厳と自主権を守るための各階層の大衆的なたたかいは、至極正当かつ正義のたたかいだ。 われわれは民族問題と統一問題に対する外部勢力の不当な圧力と干渉を排除し、自主的な尊厳と権利を守るべく先頭に立って努力していく。 われわれは外部勢力が歴史的にわが民族に対して加えたあらゆる精神的、物質的被害と犯罪行為を暴き、謝罪させるための全民族的、国際的連帯活動を積極的に繰り広げていく。 われわれはとくに日本当局の在日同胞に対する過酷な政治的迫害と弾圧、独島強奪の企てと歴史のわい曲策動を絶対に許さない。 4、6.15共同宣言と10.4宣言を支持し、その履行に向けた内外の各階層の政党、団体、人士たちとの連帯と団結を強化していく。 統一愛国勢力の大団結を実現することは、現情勢の緊迫した要求であり全民族が望んでいることである。 われわれは階級と階層、地域と所属、主義主張の違いを超え、民族的な大義を第一に考え、ひとつに固く団結していく。 われわれは6.15共同宣言と10.4宣言を支持し、国の平和と統一を願う内外の各階層の政党、団体との連帯と共同行動を活発に繰り広げていく。 5、6.15民族共同委員会を拡大、強化しその役割をさらに高めていく。 6.15民族共同委員会は北と南、海外の各政党、各派、各階層を最も幅広く網羅した全民族的な統一運動連帯組織であり統一運動の強力な推進力である。 6.15民族共同委員会の各地域委員会の間で連帯運動をさらに積極的に推し進め階層別、部門別、地域別団体間の多面的な接触と統一会合を通じて勢力を引き続き大きくし、北と南、海外で部門別の連帯組織を拡大していく。 6.15民族共同委員会に対する全民族的な支持と関心を高めるための多様な統一愛国運動を積極的に繰り広げ、各階層の大衆の中で、共に呼吸、活動し、全同胞を6.15共同宣言と10.4宣言の実践へと積極的に呼び起こしていく。 全同胞がわれわれを注視している。 祖国統一に対する確固たる信念と楽観を持ち、再び6.15の熱い風を激しく巻き起こして自主統一と平和繁栄の新しい時代を力強く迎えていこう! 6.15共同宣言と10.4宣言履行のための民族大会 2008年6月15日 金剛山 [朝鮮新報 2008.6.20] |