top_rogo.gif (16396 bytes)

北南軍事実務会談北側団長 反北ビラ散布の中止を要求

 北南軍事実務会談北側代表団団長は5月30日、李明博政権が南朝鮮軍部と右翼反共団体を通じて各種形態の反北ビラ散布を再開していることを非難する通知文を南側軍部に送った。

 通知文は、北南間にビラ散布を含むあらゆる心理戦を中止し、一切の敵対行為を終息させることは、6.15共同宣言と10.4宣言履行のための北南軍事会談と接触で交わされた双方の軍事的合意であることに言及した。

 しかし、李明博政権は南朝鮮軍部と右翼反共団体を動員して北側の体制と制度を誹謗中傷する反北ビラ散布に執着しているとしながら、5月末現在、気球や大型ゴム風船をはじめさまざまな手段と方法でビラを散布した地域だけでも、黄海南道と開城市、江原道の軍事境界線付近の一帯を含め数十カ所に達すると指摘した。

 通知文は、「とりわけ看過できないのは、李明博一味が日本の反動層まで南朝鮮に引き入れて反北ビラ散布の度合いを強めていること」だと述べた。

 そして、反北ビラ散布は何よりも、民族の和解と協力、団結と統一に逆行する行為であり、国の情勢を緊張させて全同胞が望む平和の代わりに戦争をもたらそうとする反平和的行為でもあると指摘した。また、それが日本の反動層を抱え込んで同族を圧迫しようとする親日事大的な行為であり、売国的および反民族的な行為であるところに、より大きな重大さがあると指摘した。

 通知文は、「われわれはこの機会に、親日事大逆賊との共助のもとにわが民族に犯した許しがたい反人倫的犯罪について認定も、謝罪も、賠償もしないまま新世紀に入ったこんにちまで、反北圧殺策動の突撃隊として狂奔している日本の反動層の分別のない行為に対し、あらためて厳しく断罪する」としながら、日本の反動層は、朝鮮の軍隊と人民が日増しに強まる反北策動を鋭く注視しており、日本列島が朝鮮の革命武力の攻撃圏内に入っているということをいっときも忘れてはならないと強調した。

 通知文で北側団長は、南朝鮮軍部をはじめ南朝鮮当局に、▼ビラ散布を即時中止する早急な措置を講じ▼ビラ散布に加担した当事者と関連機関、団体への処罰と謝罪を行い▼再発防止対策を講じることなどを強く要求した。

 北側団長は、「李明博逆徒と南朝鮮軍部集団の相次ぐ反北ビラ散布が、凍結状態にある現北南関係を破局的事態へと追い込む場合、その全責任は南朝鮮当局が負うことになる」と警告した。

[朝鮮新報 2008.6.4]