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朝鮮でキムジャンたけなわ

 最近、朝鮮の各家庭で伝統的な冬用のキムチ漬け(キムジャン)がたけなわ。民族料理のキムチは、朝鮮人民の食生活に不可欠な特色ある副食物として奨励されている。

各家庭総出でつけるキムジャン [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 朝鮮では昔から野菜を栽培して食生活に広く用いてきた。これは、キムチが朝鮮の民族料理となった主な理由である。

 野菜を塩漬けにしてそれを食生活に利用していた朝鮮では、この過程に野菜の発酵を発見し、塩漬けによる野菜の乳酸発酵法、すなわちキムチの生産方法を開発した。

 季節により、大根でつくるナバクキムチ(汁に浸したもの)、カクトゥギ(角切りのもの)、キュウリとナスなどでつくるオイ・カクトゥギとオイ・ソバギキムチ(薬味を詰めたもの)、ナスの丸漬けキムチ、セリのキムチ、若い大根のキムチなど各種のキムチが季節の風味をそそり勤労者の食生活に広く用いられている。

 なかでも、キムジャンの季節(立冬前後)に漬けるキムチは冬の副食物として朝鮮人民の食生活で重要な位置を占める。

 キムジャンが済めば、ほぼ半年分の野菜を貯蔵することになるので、一年中の半年糧食とまで言われてきたことから、これに特別な関心が払われ、この過程に他国では見られない独特なキムジャンの風習が生まれ、こんにちまで受け継がれている。

 この季節、主婦らが車座になって、野菜を水洗いして塩をし、薬味や調味料を入れる姿は朝鮮特有の秋の風物詩の一つである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2008.11.19]