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朝ロ外交関係樹立60周年 平壌で多彩な行事

「朝ロ親善の歴史は今後も続く」

羅津−ハッサン鉄道および羅津港改修の着工式に参加した全吉洙鉄道相とヤクーニン・ロシア鉄道株式会社総社長をはじめとする朝ロの代表ら

 朝鮮とロシアの外交関係設定60周年(12日)に際し平壌でさまざまな行事が催され、朝ロ親善関係のさらなる強化と発展が強調された。

 朴宜春外相は12日、セルゲイ・ラヴロフ外相に祝電を送り、外交関係設定後60年間、両国は親善的な隣邦として地域の安全保障と両国人民の共同の繁栄のために協力してきたと指摘した。

 13日、駐朝ロシア大使館で朝鮮とロシアの外交関係設定60周年に際し記者会見と写真展示会が行われた。

 会見で発言したワレリ・スヒニン駐朝ロシア大使は、60年にわたる両国の親善と協調の歩みに言及した。

 そして、金日成主席が1949年にソ連を初めて公式訪問し、経済的および文化的協力に関する協定を締結したのをはじめ、両国の関係発展に深い関心を向けたと強調した。

 スヒニン駐朝ロシア大使は9日、平壌高麗ホテルで宴会を催し、朴宜春外相、弓錫雄外務次官、金哲鉄道次官、李明山貿易次官、関係者が招待された。

 14日からは平壌国際文化会館で対外文化連絡委員会と駐朝ロシア大使館、朝鮮ロシア親善協会が共同主催する「ロシア写真展示会」が行われた。

 会場には、金日成主席の対外活動、金正日総書記とプーチン前大統領の会談、総書記のロシア訪問時の写真やロシアを紹介する写真などが展示された。

 開幕式には対外文化連絡委員会の文在譜マ員長代理、朝鮮ロシア親善協会委員長の洪善玉・対外文化連絡委員会副委員長はじめ関係者、スヒニン駐朝ロシア大使と大使館メンバーらが参加した。

 同日、外交関係設定60周年に際して映画鑑賞会が千里馬文化会館で催され、ロシア映画「運命の皮肉」が上映された。

 労働新聞、民主朝鮮をはじめとするメディアも12日付で外交関係設定60周年を記念する記事を掲載した。

 労働新聞は、「朝鮮とロシアは隣邦で、朝ロ親善は古い歴史と伝統がある」と指摘。とくに、金正日総書記とプーチン前大統領による朝ロ共同宣言(2000年)と朝ロ・モスクワ宣言(2001年)の採択は、伝統的な朝ロ親善協力関係を新たな高い段階に引き上げた重要な契機になったとしながら、「朝ロ親善の歴史は今後も続く」と強調した。

 朝鮮とロシアは今月4日、朝ロ・モスクワ宣言で合意された協力事業である羅津−ハッサン鉄道および羅津港改修の着工式を行い、両国の経済分野で新たな一歩を踏み出した。

 全吉洙鉄道相は着工式で行った演説で、同事業の意義を強調し、羅津からハッサンまでの鉄道区間がアジアと欧州の間の輸送を円滑に保障できる国際輸送路に発展する確固たる展望があると述べた。

 一方、朴宜春外相は14日からロシアを訪問している。(陽)

[朝鮮新報 2008.10.17]