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「女スパイ事件」は李明博一味のねつ造 祖平統代弁人談話

 祖国平和統一委員会(祖平統)は2日のスポークスマン談話で、南朝鮮での「女スパイ事件」は朝鮮で罪を犯して逃走した詐欺師の女に「スパイ」という物々しいレッテルを張り付けて資料を加工、ねつ造した完全な謀略劇だと発表した。

 南の検察庁、警察庁、軍機務司令部、情報院で構成された「合同捜査本部」はさる8月27日、「偽装脱北した女スパイを摘発、逮捕」したと発表し、「女スパイ」が軍将校に接近して入手した情報と軍事機密を北に渡したなどと発表した。

 談話は、問題の「女スパイ」は、国家と人民に罪を犯して逃走した犯罪者であると指摘しながら、詐欺と窃盗行為に明け暮れて法的制裁まで受けた事実、とくに6年間の労働教化刑を宣告されて獄中暮らしをしていた事実を明らかにした。

 談話は、南の公安当局が発表した「女スパイ」の活動資料がでっち上げであることを説明。「女スパイ」が探知したという「情報」と「軍事機密」は、インターネットを通じて誰もが検索して見ることのできる公開資料であること、押収されたという「北が与えた」CDなどの「証拠物」も南朝鮮で広く知られ一般の書店や商店で購入できるものだと指摘した。

 そして、過去にも南朝鮮で多くの「スパイ事件」がねつ造されて物議をかもし出したが、今回のように稚拙な「スパイ事件」のでっち上げは初めてだと述べた。

 そして、歴代の南朝鮮独裁者が危機に陥るたびに「スパイ団事件」をねつ造する常とう手法を用いてきたとしながら、詐欺と仲買、娼婦であった者を「スパイ」に変身させて反北対決の舞台に立たせたのは、彼らが現在、どれほど哀れな境遇に追い込まれているのかをそのまま示していると指摘した。

 談話は、今回の事件はさる7月の金剛山観光客事件に続く、われわれに対するもう一つの重大な挑発だと非難。李明博一味の反民族的犯罪行為を徹底的に計算すると強調した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2008.9.8]