民主朝鮮 ARF議長声明からの10.4宣言削除を非難 |
民主朝鮮1日付は、李明博政権の要請によって、7月24日にシンガポールで行われたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議の議長声明から10.4宣言に関する部分が削除された問題に関して論評を発表した。論評の要旨は次のとおり。 昨年の北南首脳対面で採択された10.4宣言は、6.15共同宣言の実践綱領であり、わが民族同士が力を合わせて北南関係を発展させ、自主統一、平和・繁栄を遂げていく道を示した歴史的な里程標である。国際社会も6.15共同宣言とともに10.4宣言を積極的に支持している。最近、シンガポールで行われたARF閣僚会議の議長声明が10.4宣言への支持を表明したことは、こうした大勢の流れを反映したものである。 ところが、7月28日、ARF閣僚会議の後、10.4宣言を支持するとの議長声明の内容が李明博の「要請によって」削除された。 報道によると、李明博は議長声明に10.4宣言を支持する内容が盛り込まれるや、外交通商部を厳しく叱責した。これに慌てた外交通商部長官は、現地の外交通商部次官補に議長声明から10.4宣言に触れた部分を無条件削除するよう働きかけよとの指令を下した。これに従って、次官補は会議の議長国であるシンガポールの外務省関係者と会い、10.4宣言関連部分の削除を重ねて懇請したという。 このように、李明博は6.15共同宣言と10.4宣言を否定し、反対して北南対決を追求するその反逆的正体を国際舞台で平然とさらけ出した。これは、李明博が最近国会で行った施政演説なるもので10.4宣言を論議することもできると言ったことが何のためであったのかを明らかにしている。 国会という公の場で行った自身の発言まで国際舞台で公然と覆すこうした詐欺師の言葉を信じる人が果たしてどこにいようか。 南朝鮮で李明博のような俗物、詐欺師が権力を握っている限り、民族の和解と団結、統一の道には障害が生じるだけである。 [朝鮮新報 2008.8.6] |