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板門店で朝米大佐級会談 米軍の挑発行為に強く抗議

 朝鮮側の提議により10日、朝米軍部大佐級会談が板門店で行われ、朝鮮人民軍板門店代表部の郭英勲大佐は米軍側が最近、板門店会議場区域で朝鮮側の警備員の任務遂行を妨害し、この地域の情勢を激化させる挑発行為を毎日のように行っていることに強く抗議し、責任を追及した。

 大佐は、朝鮮側が6月11日に電話通知文を通じて米軍側の警備兵が行った数十回にわたる挑発行為に対して注意を喚起したにもかかわらず、またもや挑発行為を連日働いているのは、会議場区域内の安全と秩序に関する停戦協定と双方間の合意を無視する乱暴な違反行為であると厳重に抗議した。

 会談で朝鮮側は、交戦関係にある敵対国双方の軍人が銃口を向けている先鋭な軍事対決の場である板門店会議場区域では、相手を刺激するさ細な挑発行為でも一瞬のうちに武力衝突へと発展しかねないとし、米軍側がこのような現実に背を向けて挑発行為を引き続き助長、黙認しているのは、1970年代の板門店事件と1980年代の銃撃事件のようにこの地域でまたしても衝撃的な事件を起こし、朝鮮半島の情勢を極点に追い込もうとするところにその陰険な目的があることに言及した。

 また、最近、米軍側が表では朝米関係改善を唱えながらも、裏では地上と海上、空中で朝鮮を攻撃するための戦争演習を毎日のように行うとともに、南朝鮮軍を最先端戦争装備で武装させて北南対決をあおり立てるのと時を同じくして挑発行為を相次いで働いていることについて、朝鮮人民軍は高い警戒心を持って米軍側の軍事動向を鋭く注視していると指摘した。

 米軍側は、朝鮮側が提起した事件の重大さは認めながらも、8月18日から22日までウルチ・フリーダム・ガーディアン合同軍事演習を行うと通報した。

 朝鮮側は、米軍側のこのような行為は朝鮮半島の緊張を激化させる犯罪行為であると糾弾し、これを直ちに中止することを強く求めた。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2008.7.14]