鳥インフルエンザ 4月から「超警戒状態」 |
「3年間発生なし」 【平壌発=姜イルク記者】鳥インフルエンザの発生が各国で確認され、とくに南朝鮮でその拡散が続く中、農業省獣医防疫局のタク・ソンチュン責任部員は8日現在、朝鮮ではこのような現象は一件も現れていないと明らかにした。
タク氏によると現在、朝鮮では防疫事業と関連した全ての機関が「超警戒状態」にあるという。「超警戒状態」に入ったのは4月初旬。南朝鮮、とくには北側地域に隣接した京畿道で鳥インフルエンザが発生してからだ。 渡り鳥が移動するのは大体3〜5月の間だが、「超警戒状態」は世界的な鳥インフルエンザ伝播が沈静する時まで続くだろうとタク氏は説明する。 朝鮮では2005年2〜3月、平壌市内の3カ所の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した。その直後、焼却、埋没、消毒などの防疫対策を講じ鳥インフルエンザを完全に退けて以来、現在まで発生していない。 全承勲内閣副総理を委員長とする国家非常防疫対策委員会が消毒、家禽飼育が行われている場所への指導、渡り鳥に対する監視、畜産物の輸入統制とともに一般住民に対する宣伝活動を行っている。 現在、非常防疫事業は「かつてなく強化」(タク氏)されているという。 中央から道、市、郡、里、住民世帯に至るまで、鳥インフルエンザが発見されれば、すぐに中央まで通報できるシステムが確立されており、現地で対策も講じられた。 獣医防疫局では国連食糧および農業機構、国際獣医機構と常時連携しながら鳥インフルエンザ予防のための努力を払っている。 [朝鮮新報 2008.5.23] |