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3紙共同社説(要旨) 「共和国創建60周年を迎える今年を祖国の歴史に刻まれる歴史的転換の年として輝かそう」

 朝鮮労働党中央委員会機関紙労働新聞、朝鮮人民軍最高司令部機関紙朝鮮人民軍、金日成社会主義青年同盟中央委員会機関紙青年前衛の3紙は1日、「共和国創建60周年を迎える今年を祖国の歴史に刻まれる歴史的転換の年として輝かそう」と題する共同社説を掲載した。

 要旨は次のとおり。

 こんにちわれわれは、社会主義朝鮮の希望に満ちた未来への大いなる抱負と楽観をもって2008年を迎えている。

 強盛大国建設偉業は、新たな歴史的段階に入った。先軍によって祖国の地に隆盛繁栄の輝かしい朝が訪れつつある今、わが軍隊と人民は勝利者の誇りと戦闘的気迫にあふれており、全国にかつてない創造と飛躍の気概が躍動している。

昨年、富強祖国建設で大きな前進

 昨年は、わが党の先軍革命路線の偉大な生命力が明白に実証され、富強祖国の建設に大きな前進が遂げられた誇らしい勝利の年であった。

 昨年、われわれの思想と伝統の不動性、朝鮮の政治的・軍事的威力はあまねく誇示された。

 経済強国の建設で新たな飛躍を起こすことのできる展望が開かれた。

 採掘工業、金属工業、化学工業、軽工業をはじめ人民経済の各部門で技術更新が積極的に推進され、大規模水力発電所の建設が強力に進められて国の原料・動力拠点と一般消費物資の生産拠点が強固に築かれた。

 昨年、社会主義文化が見事に開花し、全国が戦闘的気迫と楽観に満ちあふれた。

 朝鮮半島と東北アジアの平和と安全を守り、自主の道へあくまでも進もうとするわが国の原則的な立場と意志が誇示された。朝鮮の対外的権威がかつてなく高まり、わが国と善隣親善関係を結ぶ国が増えている。こんにちの情勢のなりゆきは、われわれが先軍の道を歩んできたことが至極正当であり、正義の偉業は必ず勝利するということを示している。

 昨年、政治と軍事、経済と文化、外交をはじめすべての分野で達成された誇らしい勝利と成果は、金正日総書記の戦略・戦術と鉄の意志、精力的な指導の輝かしい結果である。総書記の指導のもとにもたらされた現実は、わが軍隊と人民に強盛大国建設の勝利の日が遠くないという強い信念と楽観を与えている。

新年は偉大な転換遂げられる年

 新年、2008年は、わが祖国と革命の歴史に偉大な転換が遂げられる壮大な闘争の年、民族史的な慶事の年である。

 今年、われわれは朝鮮民主主義人民共和国創建60周年(9月9日)を迎える。

 金正日総書記の先軍政治により、国の尊厳と国力が最高の境地に達し、民族史に未だかつてなかった一大隆盛と繁栄の全盛期が開かれた感動的な時期に共和国創建60周年を記念するのは、わが軍隊と人民のこのうえない光栄であり誇りである。

 われわれは、2012年に金日成主席の誕生100周年を迎える。祖国の地に国力が強く、すべてが栄え、人民が何うらやむことなく裕福に暮らす社会主義強盛大国を建設することは、主席の生涯の大望であり、偉業であった。強力な政治的・軍事的威力に依拠してわれわれの経済と人民生活を高い水準に引き上げることによって、2012年には必ず強盛大国の大門を開こうというのが、わが党の決心であり意志である。

先軍路線を堅持、主要目標は経済

 われわれが今後数年内に、党が示した雄大な構想と目標を輝かしく実現するためには、今年の戦闘から総進撃の陣太鼓を高らかに鳴り響かせ、社会主義建設の各部門で新たな飛躍を遂げるべきである。

 「共和国創建60周年を迎える今年を祖国の歴史に刻まれる歴史的転換の年として輝かそう!」、これが、われわれが高く掲げていくべき戦闘的スローガンである。

 朝鮮の第1の国力である政治的・思想的威力をいっそう宣揚すべきである。

 党の先軍革命路線を堅持し、軍事力を絶え間なく強化すべきである。

 こんにち、強盛大国建設の主要攻略目標は経済部門である。現段階における経済強国建設の基本方向は、人民経済の主体性をたえず強めるとともに、最新科学技術に基づく現代化を積極的に実現し、自立的民族経済の優位性と生命力を全面的に強く発揮させることである。わが国の経済構造の特性を生かしながら人民経済を技術的に更新していく原則、最大限の実利をはかりながら人民に実質的な恩恵を施す原則、国内の源泉と可能性を余すところなく引き出すことを基本としながら対外経済関係を発展させる原則を堅持して経済強国の建設を推進すべきである。

 われわれは今年、社会主義経済建設の生命線である人民経済の先駆け部門、基礎工業部門を盛り立てることに大きな力を注ぐべきである。

 経済強国の建設において科学技術の役割を決定的に高めるべきである。

10.4宣言履行で新しい歴史を

 昨年は、祖国統一への道で画期的な局面が開かれた年であった。

 北南首脳対面が実現し、「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」(10.4宣言)が採択されたことは、6.15共同宣言の旗じるしのもとに祖国統一偉業を新たな段階へと前進させるうえで重大な出来事であった。民族の統一熱望のかつてない高まりのなかで北南高位級協議が行われ、多方面にわたる協力の道が開かれることになった。こんにちの現実は、何によっても6.15統一時代の流れをくいとめることができず、全民族が一つになって力強くたたかえば、祖国統一の偉業は必ず実現するという確信を抱かせている。

 北と南、海外の全同胞は、「わが民族同士で力を合わせ、自主統一、平和繁栄の新時代を開いていこう!」というスローガンを高く掲げ、祖国統一運動をいっそう力強く展開すべきである。

 10.4宣言は、民族の自主的発展と統一を促す鼓舞的な旗じるしであり、6.15共同宣言を全面的に具現するための実践的綱領である。われわれは10.4宣言を確実に履行することにより、対決時代の残りかすをぬぐい去り、北南関係を名実ともにわが民族同士の関係に確固と切り換え、平和繁栄の新しい歴史を創造していくべきである。

 祖国統一運動の主体はわが民族であり、外部勢力に依存していてはいつまで経っても国の統一問題を解決することができない。いかなる場合にも民族の尊厳と利益を第1に置き、国の統一に関わる問題は民族自主の立場に立ってわが民族同士で解決していくべきである。

 統一へ向かう時代の流れに背を向け、民族の和解と団結を妨げる親米・事大と反民族的売国行為を容認してはならない。北南関係の発展と統一に利するように法律的・制度的装置を整備すべきである。

 戦争の根源をなくし、強固な平和を築いていくべきである。全民族は内外の好戦分子の侵略戦争策動を粉砕する反戦平和闘争の火の手を燃え上がらせるべきである。

 米国の対朝鮮敵視政策に終止符を打ち、停戦協定を平和協定に切り替え、南朝鮮での侵略的な合同軍事演習と武力増強策動を阻止し、米軍基地を撤廃すべきである。

 同族を「主敵」とする対決観念を捨て、軍事的緊張を緩和し、紛争の要素を取り除くべきである。

 北南経済協力を共利・共栄、有無相通ずる原則に基づいて多方面にわたって推進していくことを奨励すべきである。北南間の協力と交流を祖国の統一に実質的に寄与するように拡大し、発展させるべきである。

 北と南の政党、団体と各界各層は、主義・主張と党利・党略にとらわれることなく民族の大義を重んじて固く団結し、民族の統一念願を実現することにすべてを服従させるべきである。

 わが国は今後とも、自主、平和、親善の旗じるしを高く掲げて朝鮮半島の安定と世界の平和のため積極的にたたかい、わが国に親善的に接するすべての国との親善・協力関係をさらに強化、発展させていくであろう。

 われわれの前には強盛大国建設の勝利の日が待ち受けている。60年を経た朝鮮の歴史において、こんにちのように国の尊厳と国力が最高の境地に達し、わが軍隊と人民の胸に未来への信念と飛躍の熱情が熱く燃えさかったときはなかった。

 みなこぞって、金正日総書記を首班とする革命の首脳部のまわりに固く団結し、朝鮮の隆盛繁栄とチュチェ革命偉業の完成のためにいっそう力強くたたかっていこう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2008.1.16]