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福島県同胞学生文化祭 地域と学校が団結し

オモニと中級部男子のサムルノリ

 福島県同胞学生文化祭が10月19日、福島朝鮮初中級学校で行われた。これまでの学芸会と民俗文化祭をひとつにして行われた集いには、同校の学父母と同胞、「日朝友好県民会議」の会田長栄会長とメンバーをはじめとする日本市民ら約300人が参加した。

 初級部高学年のカヤグム合奏「アリラン」で幕を上げた公演では、朝青員の重唱やオモニ会メンバーたちの詩と歌、郡山市御代田小学校3、4年生の器楽重奏などさまざまな演目が披露された。生徒たちの活気あふれる姿と流暢な朝鮮語による演目に参加者らは温かい声援を送った。

 また、福島初中の生徒とオモニ会、「ウリ」信用組合、朝青が準備した各種売店などはどれも好評で、参加者らは、朝鮮料理に舌鼓を打ちながら、オモニ会が販売したキムチをわれ先にと買い求めていた。

 特に、同校の生徒たちと共に公演に参加した日本学校の生徒らは、さまざまな売店を回りながら、来年も必ず来たいなどと感想を述べていた。

御代田小学校生徒による器楽重奏

 今回の文化祭を催すにあたり、生徒と教職員はもちろん、学父母や朝青員たちは一致団結して宣伝事業など準備作業を行った。

 福島初中では、学校がある田村町行政区のすべての地域に回覧板を回して行事を知らせたほか、新聞販売店を通して2500枚のチラシを配った。また、文化祭を1週間後に控えた金剛山歌劇団公演時には、プログラムの中に1000枚のチラシを入れて知らせた。

 教員らは、日頃から連携を持っている日本学校を訪れたほか、300余人の日本人士に手紙を送り、近隣の商店や日本人の家を訪問して行事を広く知らせた。一方、中級部3年生は福島民報社を訪問して行事の案内掲載を依頼した。

朝青員たちは準備作業を進める一方で、学校で公演の練習を行った。オモニたちはバザーの準備を進めながらも生徒たちと共に公演の練習に励み、アボジたちも日曜日などを利用して練習に積極的に参加した。【福島初中】

[朝鮮新報 2008.11.10]