top_rogo.gif (16396 bytes)

市が「AED」支給 四日市初中 「草の根親善」進める

「率先した行動に感謝」

四日市初中へ市から「AED」が支給された

 四日市朝鮮初中級学校へ四日市市から7月22日、「AED(自動体外式除細動器)」が支給された。購入費補助金により購入されたもの。

 市教育委員会の職員、笹岡秀太郎市議会議員(前市議会議長)が同校の李章哲校長、中級部男子生徒に手渡した。

 今回の措置のきっかけになったのは、李校長、オモニ会代表3人と四日市市の井上哲夫市長、笹岡秀太郎市議会議員の間で開かれた懇談会(5月8日)だった。この席で市長が、「朝鮮学校を含め外国人の子どもたちが市民と同じような生活を送れないか常に関心を持っている。何らかの形で助成できないか検討している」と発言。討議の末、AEDの購入が決定した。

 今回の市の措置について李校長は、「これまで、公立学校には教育に必要な物が随時設置される反面、朝鮮学校には、要請活動があってはじめて措置が講じられてきた。今回のように市が率先して行動してくれたことに感謝している」と述べた。

 現在、四日市市から朝鮮学校には50人の園児、生徒が通っている。市からの助成金は、年額で99万3500円(年定額補助80万と園児・生徒数に対する助成)である。同校は毎年、市消防署職員を講師に招いて「救急処置法」などの講習を受けるなど「草の根」の親善交流を進めている。【四日市初中】

[朝鮮新報 2008.8.11]