top_rogo.gif (16396 bytes)

「トト理科教室2008」 朝大教育学部教育学科が主催

テーマは「地球」 5年生56人が参加、わくわく実験 昆虫採集も

「火山」 「恐竜」 「天気」 「海」 教室開く

過去最多の56人が参加した

コーラ火山噴出実験

 「56」。

 この数は、今年トト理科教室に集まった子どもたちの数です。

 過去最多! なんと、福島からも群馬からも参加しましたし、その他、関東の学校を中心に、東京第1、東京第9、西東京第1、西東京第2、埼玉、横浜、川崎、南武の初級部5年生の子どもたちが、はるばる朝鮮大学校まで今年も元気にやってきました。

 さて、トト理科教室とは何でしょうか。トト理科教室とは、朝鮮大学校教育学部教育学科が主催するイベントで、今年で7回目になります。

 教育学科の中でも理科を専攻する学生たち(今年は3年生2人、2年生7人)が、理科実験等を通じ、理科のすばらしさ、楽しさ、大切さを伝えようとするものです。

 クイズ大会、天文部の学生による星シアターなどもあり、20人を超える朝大生たちがスタッフとして参加します。

楽しい授業の一場面

「見て見て〜、タニシ!」(左)、恐竜化石レプリカづくり

恐竜化石レプリカづくり

 トト理科教室は学校のような構成になっており、校長、教頭もいれば56人の児童たちを4つの組に分け、各組に担任、副担任、指導員がつきます。

 よってこの日は朝大生も「先生」になれるわけです。日程は1泊2日。子どもたちの中にはキャンプの帰りにそのまま来た子もいて、ここからもトト理科教室に対する期待がうかがえました。

 ましてや子どもたちは親や先生の元を離れて朝大に泊まることを相当楽しみにしてきたようです。そんな子どもたちを迎える朝大生は不安と緊張の中でぎこちない笑顔を作り、いよいよトト理科教室2008が始まりました。

 今年のトト理科教室のテーマは「地球」。それにそって火山教室、恐竜教室、天気教室、海教室で各実験や授業を行います。

 コーラ火山噴出実験や恐竜化石のレプリカづくり、人工イクラ作りに、大気圧実験と、朝大生たちはこの期間試行錯誤を重ねた実験や出し物を気合十分、緊張一杯で子どもたちに披露し、一緒に楽しみました。

 子どもたちの反応は科学を探究しようとするすごい集中力と、実験が成功した時の感動でテンションが上がりっぱなしといった感じ。

 さぞかし疲れたと思ったのに…就寝時間になると子どもたちの目はいっそうギラギラ輝き、寝ないのです(携帯電話でメアド交換、まくら投げ、怖い話etc)。

 やっと寝入ったのは夜中の2時過ぎ。それでも希望者は次の日、昆虫採集のために朝6時にちゃんと起床。

「そ〜っと、集中して…」

実験にみんなの目が輝く

 カブト虫やクワガタ虫を捕まえ、午前中に残りの教室3つもしっかり勉強し、閉会式では最優秀コマ(ちびっ子)博士も選出されました。

 トト理科教室の2日間。私にとって、きっと参加した朝大生全員にとっても、忘れられない2日間になったと思います。いや、トト理科教室開催までの約2カ月半の準備期間が一生忘れられないかもしれません。

 計画的に準備してきたつもりでしたが、要領のわからない私たちは直前になって、どうしよう! が多々発覚しました。それでも一つひとつ、未熟ながらも問題や課題を解決しました。

 いっぱい悩んでいっぱい失敗して、時に泣いてみたりした日々は、本当に貴重な体験となりました。そして、私自身も理科がもっと好きになりました。

 私たちにとって忘れられない思い出となったトト理科教室は、ここに参加した56人全員の子どもたちにとっても、理科の楽しさを味わった忘れられない思い出になったことでしょう。(金美恵・朝鮮大学校教育学部教育学科理科専攻3年生)

参加者たちの感想 宇宙への興味わいた

[朝鮮新報 2008.8.8]