愛知、兵庫で「子育て支援金」伝達式 |
「立派な朝鮮人に育てる」
総連第21回全体大会の決定に沿って、今学年度から朝鮮学校幼稚班に入園する保育班の園児たちに支給される子育て支援金の伝達式が18日、名古屋朝鮮初級学校で行われた。式には、総連愛知県本部の河貞鳳委員長と名古屋初級の趙京煥校長、同校教育会の鄭潤一会長、学父母らが参加した。 伝達式では、河貞鳳委員長が子育て支援金制度の趣旨について説明し、対象となる学父母らに支援金を手渡した。 支援金を受け取った梁和順さん(32)は、「総連が女性のため、とくに新しい世代のために支援金を出してくれたことに感謝している」と述べながら、「期待に応えられるよう子どもを立派な朝鮮人に育てていかなければと、決意を新たにした」と語った。 李愛子さん(31)は、「経済的な理由から子どもを朝鮮学校に送るか、日本学校に送るか悩んでいる学父母にはいいきっかけになる。支援金をもらうだけではなく、学校のためにできる限りのことをしたい」と話した。 成慶玉さん(30)は、「自分の子どもだけでなく、他の子どもたちも朝鮮学校で楽しく学べるよう学校の運営を支援していきたい」と感想を述べた。 一方、17日には尼崎朝鮮初中級学校で、子育て支援金を給付する集いが行われた。総連兵庫県本部の盧武鉉委員長が、趣旨を説明して学父母らに子育て支援金を手渡した。集いには、同校の張錫基校長と幼稚班の教員、学父母らが参加した。 金順寛さん(30)は、「支援金をもらえるなんて考えてもいなかったのでとてもうれしい。個性をしっかりと育んでくれる教育環境なので、息子はしっかり育つでしょう。下の子も幼稚班に入れようと思っている」と語った。 安丁順さん(40)は、「総連が子育てに関心を持ってくれてうれしい」と述べながら、「異国で、民族の魂を持った立派な朝鮮人として育てられるよう、支援金の給付がいつまでも続けばいい」と話した。(松) [朝鮮新報 2008.5.23] |