top_rogo.gif (16396 bytes)

「税理士法違反」口実 新宿商工会職員を不当逮捕 「常軌を逸した暴挙」

朝鮮商工会館で記者会見

 警視庁公安部外事2課は3日午後1時過ぎ、「税理士法違反」の容疑で東京都新宿朝鮮商工会総務部長を逮捕した。商工会に対する一連の政治弾圧の延長線上で行われたもので、同じ容疑での逮捕は元新宿商工会の副会長に続いてこれで2人目。不当性を訴える記者会見がこの日夕方、朝鮮商工会館で開かれた。

 記者会見で都商工会の趙一南理事長は、総務部長の逮捕は「まったく不法、かつ常軌を逸した暴挙」であり、そもそも「『税理士法違反』容疑なるものはありえない」ことだと、不当逮捕を厳しく非難した。

 そして、新宿商工会の活動は経営サポート、税務申告書提出の代行などに留まるもので、今回の逮捕は法的根拠のない「民族的差別に根ざした、重大な人権侵害」だと指摘し、在日同胞商工人の企業活動と生活、日本の地域社会に不安をつくりだし、同胞たちの生存権をも脅かす、到底許されない卑劣な行為だと糾弾した。

 新宿朝鮮商工会の李春龍会長と具本憲理事長は、地域の税務署からは「今年も例年通りよろしくお願いします」といった激励の言葉を受けており、良好な関係を築いてきたと強調。信頼関係を壊そうとする「国策捜索」に怒りを禁じえないと語った。

 商工会関係者は、「どんなことが起ころうとも萎縮することなく、同胞たちと力を合わせて困難に立ち向かっていく」「同胞商工人の企業権、生活権を守るために尽力していく」と話した。

総連の代表ら 警視庁前で抗議 「許せない不当逮捕」

 総連東京都本部、朝青東京都本部、朝青支部、東京都商工会、管下地域商工会の活動家30余人が3日午後、警視庁前の通りで抗議行動を行った。

 抗議団の代表3人は警視庁の中で約20分担当者に抗議し、不当に逮捕した職員の釈放、総連と商工会組織に対する政治的弾圧の即時中止を強く求めた。

 この日、抗議行動に参加した朝青東京都本部の安明蘭・日校対策部長兼渋世支部委員長は、「職員の逮捕は許すことのできない蛮行だ。今回の不当逮捕は、日本当局による在日朝鮮人に対する不当な弾圧策動が依然として続いていることを示している。どんなことがあっても最後までたたかっていく」と語った。

[朝鮮新報 2008.12.8]