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各地で街頭宣伝、要請活動 国会前には長野からも合流

「万景峰92」号の入港を認めよ

 日本当局による朝鮮に対する「制裁」措置の期限が迫る中、「制裁」の撤回、「万景峰92」号の入港を認めるよう街宣活動が各地で展開されている。一方、日本市民らも人道的見地から「万景峰92」号の就航再開や在日朝鮮人に対する人権侵害の中止を求めさまざまな要請活動を行っている。

祖国訪問、当然の権利

 関東地方の活動家、同胞らは3月27、28の両日にかけて国会前で「制裁」措置撤回と「万景峰92」号の入港再開を求め抗議行動を行った。27日には神奈川、埼玉、西東京、千葉などから約130人が参加した。28日には関東の活動家、朝鮮学校の教職員ら約130人と、朝5時に起きてバスで駆けつけた長野県の活動家、同胞、「朝鮮の自主的平和統一を支持する長野県民会議」のメンバーをはじめとした日本市民ら40余人がともに参加した。参加者らは交代でマイクを握り、日本当局による不当な「制裁」を非難し、その撤回と「万景峰92」号の入港、在日朝鮮人に対する人権侵害の中止を訴えた。

 長野からきた一行はこの日、外務省を訪れ、長野県民会議と長野県在住の在日同胞一同の名義で「万景峰92」号の入港を求める要請書を高村正彦外務大臣あてにそれぞれ提出した。また、県選出の国会議員を訪ね「万景峰」号の入港への協力を訴えた。

 女性同盟長野県本部の朴澄枝総務部長は、子どもたちは「なぜ自分の祖国に自由に行けないの?」と常に疑問を抱いていると語り、「日本政府は在日朝鮮人が日本で暮らす理由を知らないわけではない。人道的観点から熟考してほしい」と訴えた。

 「朝鮮の自主的平和統一を支持する会」の深井計美・長野県上小地区会長は、「自分の祖国に行くのは当然の権利ではないか」と強調し、国交正常化のためにも「制裁」措置を延長してはいけないと述べた。

撤回させるまで継続

 神奈川では3月29日、JR横浜、溝ノ口、藤沢駅前で、愛知では3月25日、JR名古屋駅前で、京都では3月24、27の両日、JR京都駅前、四条河原町交差点で、広島では3月26日、JR広島駅前、福岡では3月29日、西鉄天神駅前で街頭宣伝を行った。参加者たちは数千枚のビラを配りながら、日本当局による「制裁」の不当性を追及しその撤回を訴えた。

 京都のある日本市民は「日本政府は対話を通じて問題を解決する外交政策をとるべきだ。『制裁』措置は撤回するべきだ」と述べ、活動家らを激励した。

 活動家らは「万景峰92」号の運航を望む高齢同胞たちの声を聞くたびに胸が痛み、日本当局に対する怒りが込み上げてくると述べながら、「制裁」を撤回させるまでたたかうと語った。(取材班)

[朝鮮新報 2008.4.2]