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子どもに同等の権利を 朝鮮学校保護者ら茨城県に要請

 茨城県保健福祉部こども家庭課の職員らが2月27日、茨城朝鮮初中高級学校を訪問し、保護者らの求めに応じ「いばらき子育て優待制度」の利用を承認することを伝えた。

 茨城県が実施する「いばらき子育て優待制度」は、18歳未満の子どもがいる家庭や妊娠中の女性に「いばらき Kids Club」カードを配布(写真)、スーパーや飲食店、宿泊施設など協賛店で割引や優待サービスを受けられるようにしている。制度が実施された昨年、県内の保育所や幼稚園、小、中、高校を通じて配布された。

 しかし、各種学校として扱われる朝鮮学校の児童、生徒らについて、県が把握しておらずカードが配布されなかった。

 カードの存在に気付いた女性同盟県北支部の李慶姫・子女部長は、県に問い合わせ初、中、高の一貫した教育体系を整えた朝鮮学校の存在について伝え、同校に通う児童、生徒らにたいしても日本学校と同等に扱うよう訴えた。

 県側はカードの普及を積極的に推進するなか、朝鮮学校の存在と処遇について知らせてくれて感謝するとし、学校側にカードを手渡した。

 李子女部長は「朝鮮学校は各種学校として扱われているが、子どもたちには同等の権利が与えられてしかるべきだ。しかし、県の職員ですら民族教育と朝鮮学校について知らないというひどい状況だ。われわれがもっと広くアピールしていかなくてはいけない」と語った。【女性同盟茨城】

[朝鮮新報 2008.3.19]