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商工会に対する不当弾圧を糾弾する京都同胞緊急集会

横暴な弾圧許さない

連日、警察への抗議活動を行った抗議団

 京都府警は1月21と22日の早朝、「税理士法違反容疑」を口実に百数十人の警察官と捜査員を動員し、京都府商工会館と三丹商工会、総連三丹支部と活動家の自宅をはじめとする15カ所に対する強制捜索を行い、現職職員を逮捕した。また、1月27日にも同胞の自宅を捜索した。京都労働者総合会館(ラボール京都)で1月28日に行われた「京都府商工会組織に対する警察当局の不当な政治弾圧を糾弾する京都同胞緊急集会」には、活動家と同胞ら約450人が参加。警察当局の不当な弾圧を厳しく非難した。

 集会では、総連京都府本部の金学福委員長が報告した。

 金委員長は、解放後60余年が経った今日に至っても、日本は過去の罪に対する謝罪と補償はおろか、総連と在日同胞に対する弾圧に血道をあげていると指摘した。

 また、2006年11月から2007年2月中旬までの3カ月間に東京、兵庫、滋賀、北海道の各総連本部と支部、商工会、学校など14カ所、在日同胞と関連した対象39カ所に対する強制捜索を行い、活動家と同胞ら11人を逮捕したと述べた。

警察当局を糾弾し、シュプレヒコールをあげる参加者たち

 そして、昨年11月には京都のある同胞商工人に対する「法人税法違反容疑」を口実に三丹組織に対する不当な強制捜索が行われたと強調した。

 また、今回の弾圧は日本当局が「法」の悪用によって「事件化」し、国家権力によって弾圧を加えようという企図から出たものであり、総連と商工会を弱体化させ同胞商工人を組織から引き離そうというところにその目的があると指摘した。

 そのうえで、逮捕された同胞を一日も早く釈放させ、当局による弾圧の不当性を広く知らしめるために「緊急デモ行進」を成功裏に終えることで、組織と同胞の生活を守るたたかいにすべての同胞が立ち上がろうと訴えた。

 集会では、「朝鮮の自主的平和統一を支持する京都委員会」の井上茂事務局次長、「I女性会議・京都」の白井美喜子副委員長が連帯のあいさつを行った。

 井上氏らは、京都府商工会に対する人権を無視した弾圧に怒りを禁じえないと述べながら、これは新政権が発足したものの本質的には安倍内閣と変わらない右派勢力の悪あがきの表れだと指摘した。

 集会では、総連西陣支部の金鐘現委員長、朝青京都府本部の禹載明委員長、京都府商工会の李英根理事長らが警察当局の不当な政治弾圧への怒りを露にしながら、活動家と同胞らが一致団結して2日のデモ行進で強制捜索の不当性を暴露しようと訴えた。

 集会では、緊急集会名義の京都府警本部長と堀川警察署長に宛てた抗議文を総連本部の琴基都副委員長が朗読し、満場一致で可決された。

警察当局に連日抗議

 総連京都府本部の琴基都副委員長を団長とする抗議団は1月29日、京都府警察本部を訪れ青木五郎本部長あての抗議文を提出した。

 抗議団のメンバーらは、今回の事件は決して許されるものではないと厳しく指摘。経済問題である税務問題を公安部外事課が担当して捜索しており、今回の強制捜索が商工会と在日同胞に対する政治弾圧、人権侵害であることはあきらかだと非難した。

 続いて抗議団は、堀川警察署を訪れ署長あての抗議文を提出した。

 1月30、31日にも抗議団は府警本部など2カ所に対して抗議した。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2008.2.1]