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足尾朝鮮人強制連行犠牲者追悼式 追悼碑建立、国交正常化実現を

追悼の辞を述べる栃木初中の生徒

 足尾朝鮮人強制連行犠牲者追悼式・交流会が3日、栃木県日光市足尾の専念寺と蓮慶寺で行われた。総連栃木県本部の崔朝雄委員長をはじめとする活動家と同胞、日朝友好栃木県民の会の大出勝久会長をはじめとする日本人士ら約70人が参加した。

 専念寺で行われた追悼式では、主催者を代表して大出勝久会長があいさつ。朝鮮半島情勢の変化を自分たちの立場から見据えつつしっかりと運動を進めていこうと述べ、必ず強制連行犠牲者追悼碑を建立するとともに日朝国交正常化を実現するためにがんばろうと訴えた。

 連帯のあいさつを行った崔朝雄委員長は、今も足尾で恨みを抱いたまま眠る犠牲者たちを追悼し、追悼式開催のために尽力した日本市民らに感謝と敬意を表した。また、朝鮮情勢が変化する中、真の朝・日友好親善を願い過去の清算と新たな未来を築く活動はとても意義深いものであり、同胞にとっても心強いと述べながら、追悼碑の建立や国交正常化実現のための運動を前進させるよう共にがんばろうと強調した。

参加者たちは専念寺での追悼式に続き、蓮慶寺で犠牲者の遺骨に焼香した

 つづいて、谷博之参議院議員の篠原秘書、栃木県平和運動センターの福田事務局長、朝鮮女性と連帯する栃木県婦人の会の添田包子会長らが来ひんのあいさつをした。

 追悼式では、栃木朝鮮初中級学校の中級部生徒らが追悼の辞を述べた後、「故郷の春」を歌って犠牲者らに捧げた。

 参加者らはその後、犠牲者である朴聖守氏の遺骨が安置されている蓮慶寺に移動し、花束を捧げ焼香した。

 蓮慶寺を後にした参加者らは、神子内川辺での焼肉交流会でそれぞれの紹介と活動報告などを行い、交流を深めた。【栃木支局】

[朝鮮新報 2008.8.25]