千葉県青商会、祖国で取材活動 今年のフォーラムは「実践型」 |
【平壌発=文−鄭尚丘、写真−盧琴順記者】今年7月に「ウリ民族フォーラム」を主催する千葉県青商会代表団が3月末、4月末の2回にかけて祖国を訪問した。目的は、フォーラムの一環である「祖国企画」のため。青商会がフォーラムの準備を祖国で行うのは初めてのことだ。 今年のフォーラムのテーマは「ICHIBAN」。これには「一つ(ICHI)」「千葉(CHIBA)」「地方(朝鮮語でチバン=CHIBAN)」「一番(ICHIBAN)」といった4つの意味が込められている。フォーラムでは「一つの力で、力強い同胞社会と新たなステージ創り」「新世代が今、何を実践できるのか」の2点が提起される。
「祖国企画」はこれに則した企画で、祖国と離れて暮らす同胞たちに、祖国の「元気」を発信するためのものだ。今までのフォーラムが「提案型」だとすれば、今年のフォーラムは「実践型」になると、同代表団一行は意気込みを語っている。 代表団は滞在期間中に朝鮮コンピュータセンター、万景台学生少年宮殿、平壌臥山中学校などの平壌市内各所、白石協同農場(黄海南道信川郡)、開城、高麗博物館、板門店にも赴き、出会った人びとの生の声や姿を映像に収めた。 白石協同農場では千葉県の特産品である落花生をはじめ、カボチャ、大根、玉ねぎの種を持参し、試験農場に自らの手で落花生の種を蒔いた。試験農場での栽培結果次第では、品種改良が加えられ全国に一般化されるという。 「どんな形であれ出来ることからひとつひとつ自分たちの力を実践していくことが大事」だという思いの表れだ。 この他にも4月28日に平壌で行われた北京オリンピックの聖火リレーに参加した姜尚賢会長の「練習映像」や当日の表情、第41回世界卓球選手権大会(1992年、開催地=千葉)の出場選手への取材もおこなった。これらの映像がフォーラムのテーマである「実践」への提起として流される予定だ。 「ウリ民族フォーラムin千葉」は7月13日、青葉の森公園芸術文化ホールで行われる。 [朝鮮新報 2008.5.16] |