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在日同胞代表4人目のランナー

 4月28日、史上初めて行われた平壌での聖火リレー。カメラマンとして80人のすべてのランナーを撮ることができた。それも絶好のポジションで。ランナーのすぐ前を走る唯一の特別撮影車に乗れたからだ。

 この撮影車に乗れる記者の枠は、中国をはじめとする外国人記者が7人、朝鮮側記者が4人(朝鮮側は国営通信社の朝鮮中央通信社、国家の記録を収める朝鮮記録科学映画撮影所、朝鮮体育指導委員会〈平壌聖火リレー主催者〉機関紙の体育出版社)、そして総連中央機関紙の本紙記者だった。

 取材後、知り合いの朝鮮の記者に「特別撮影車から撮れてうらやましい」と言われ、あらためて総連と在日同胞に対する祖国の特別な配慮、温かさを感じた。

 車上でも朝鮮の記者は親切にしてくれた。開幕行事の撮影を終えて最後に乗った記者に、自分が座っていた場所を譲ってくれた。立った彼は車に揺られながら撮影していた。記者が女性だからそうしてくれたのではなく、総連の記者だから優遇してくれたのだと受け止めている。

 撮影をしながら胸が熱くなったのは、3人の在日同胞代表ランナーをファインダーにおさめたときだった。3人はクライマックスに差し掛かる大切な区間を、大歓声を浴びながら駆けぬけた。彼らは口をそろえて、「最高の舞台に立てた栄誉を新たな力と情熱に変え、祖国のためにがんばりたい」と述べていた。

 記者も「在日同胞代表4人目のランナー」としての光栄を胸に、これからいっそう奮起したいと思った。(琴)

[朝鮮新報 2008.5.12]