大阪で2日間の街頭宣伝 「制裁」再延長許さない |
日本市民らも参加
日本が単独で実施している朝鮮に対する「制裁」措置の期限が4月13日に迫るなか、各地で再延長に反対する声が高まっている。 総連大阪府本部は17、18の両日にかけ、JR天王寺駅、森之宮駅、近鉄布施駅、地下鉄北加賀屋駅、梅田阪神百貨店周辺の5カ所で街頭宣伝を行った。 220人の活動家、同胞らと共に「西大阪朝鮮初級学校アプロハムケ」「I女性会議大阪」「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」をはじめとする日本の市民団体のメンバーら21人も参加した。 JR天王寺駅周辺で17日行われた街頭宣伝で、総連生野西支部の任宗孝委員長は「いつになったら祖国に荷物を送れるのか、子どもたちにはいつ会えるのかという顧問たちの問い合わせが今日だけで3件もあった」としながら、「日本政府による『制裁』は、在日同胞の人道問題と直接関連したものになっている。4月に期限を迎える『制裁』の再延長をなんとしてでも食い止めよう」と呼びかけた。 それぞれの地域で行われた街頭宣伝に参加した活動家と同胞、日本市民らは、何ら効果のない「制裁と圧力」ではなく、対話を通じて問題を解決するべきだと道行く人々に訴えた。そのうえで、日本政府は在日朝鮮人の民族権利と人権を保護すべき道義的義務があるにもかかわらず、在日朝鮮人を「人質」とし朝鮮からなんらかの「譲歩」を引き出そうとしていると非難しながら、「万景峰92」号の入港禁止をはじめとする朝鮮への「制裁」措置を即時撤回するよう強く求めた。 街頭宣伝に参加した女性同盟西大阪支部住吉地域協議体の責任者である宋京美さん(59)は、「久しぶりに街頭宣伝に参加したが、昔に比べると日本市民が無関心になったのでは」と述べながら、「多くの若者がもっと政治に興味を持っていれば朝・日関係はすでに解決していたと思う。微力ではあるが、多くの日本市民に今後も訴えていきたい」と語った。 「西大阪朝鮮初級学校アプロハムケ」の有元幹明代表も、「『制裁』措置が問題の解決につながっていないということを訴え、再延長は許さないという世論を作っていかなければならない。一人の日本人として現在の状況を恥ずかしく思っている。今後も日朝平壌宣言の誠実な履行を求めて在日の人たちと手を取り合ってがんばっていきたい」と語った。 大阪では2日間で1万枚以上のビラを配り、日本当局による「制裁」の不当性を広く訴えた。(李松鶴記者) 神奈川 神奈川では15日、小田急大和駅前で日本当局による不当な「制裁」措置と在日朝鮮人に対する人権侵害に反対する街頭宣伝が行われ、総連神奈川県本部管下の活動家、同胞らが参加した。 この日は、朝青が中心となって声を挙げながら400枚以上のビラを配り市民らに理解を求めた。 総連神奈川では3月を集中期間に設定し、さまざまな形態でたたかいを展開してきた。 21日には日本赤十字社に対する要請活動を行い、24日には「日本当局の不当な対共和国制裁措置延長と在日朝鮮人に対する人権侵害に反対する神奈川集会」を開いた。【神奈川支局】 西東京
総連西東京本部は18日、JR立川駅で本部、支部の活動家ら20人の参加のもと街頭宣伝を行った。 参加者たちは「人道の船『万景峰92』号の入港禁止措置を即時撤回せよ!」などと書かれた看板を持って反対の声を挙げ、1000枚のビラを配り、「制裁」措置の不当性を訴えた。 ビラを受け取り熱心に説明を聞いていたある日本市民は、「制裁」措置の不当性がわかったとしながら在日朝鮮人のたたかいに支持を表明した。また、駅を通った同胞や朝鮮学校の生徒らが駆け寄り、活動家らを激励する一幕もあった。 参加者たちは、日本当局が措置を撤回するまでたたかい続けていくことを誓った。【西東京支局】 [朝鮮新報 2008.3.26] |